◆米大リーグ マリナーズ2―3ドジャース(26日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)

 敵地のMVPコールを力でかき消した。2点リードの7回2死二塁。

朗希はメジャー最多の60本塁打を放っているローリーを3球連続スプリットで空振り三振。ロートベット捕手は「いいスプリットを投げている時は捕るのも簡単じゃない。だから打つのも簡単じゃないはずだよ」。この日の落ち幅は最大44インチ(約111・8センチ)。1回1安打無失点で2つの三振を奪った。

 メジャー復帰戦で初の救援登板となった24日(同25日)から中1日。救援転向後もマイナーから中2日を保っていたが、PSに向けて“最終テスト”を行った。その中でパフォーマンスが落ちなかったことは大きなプラス材料。2死から23年WBCの準決勝(メキシコ戦)では2打数無安打に封じたアロザレーナにこの日最速となる100・1マイル(約161・1キロ)直球を左中間フェンス直撃の二塁打とされても動じなかった。

 ロバーツ監督は「今の彼は日本の頃のような制球力を取り戻しており、速球もかつての威力がある」と絶賛。PS前は「もう投げない」と説明し、30日(同10月1日)のワイルドカードシリーズ初戦に備えさせる方針だ。(中村 晃大)

 〇…ドジャースの山本、佐々木がそれぞれ敵地・マリナーズ戦前にマ軍会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏にグラウンドであいさつをした。

朗希はロッテ時代の同僚でマ軍スペシャルアサインメントコーチ兼コンサルタントを務める福田秀平氏とも談笑。福田氏は「まさかこのメジャーのグラウンドで会うなんて考えられないね、という話になった」と感激していた。

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