パ・リーグ 西武1―4ソフトバンク(27日・ベルーナドーム)

 ソフトバンクが、2年連続23度目のリーグ制覇(1リーグ時代の2度含む)を決めた。開幕後は主力に故障者が相次ぎ、5月1日に最大借金7、首位と6ゲーム差とつまづいたが、そこから底力を発揮して貯金を33まで伸ばした。

就任2年目の小久保裕紀監督は史上4人目となる新人監督からの2連覇。日本シリーズ進出をかけて、10月15日から本拠でクライマックスシリーズ(CS)最終ステージ(S)に出場する。

 以下は、小久保裕紀監督の優勝インタビュー一問一答。

 ―2年連続のリーグ優勝

「ありがとうございました」

 ―目の前に選手、スタッフ、関係者がいます。表情を見て

「本当に苦しいシーズンだったので、今年ほど1軍に携わった全選手、関係者の全員の力がなければ今日の2連覇は達成できなかったと思います」

 ―連覇の気持ちは

「抑えの杉山にね、任してましたので、彼がしっかり締めてくれるだろうという思いでベンチにいた。優勝が決まった瞬間は、我を忘れて喜びすぎました」

 ―胴上げの気分は

「チームも、個人も満身創痍(そうい)のなか、今日絶対決めるという強い気持ちでベルーナにやってきた。そんな選手たちに胴上げしてもらって、感謝の気持ちでいっぱいです」

 ―足を運んでくれたファンへ

「ビジターにも関わらず、これだけ多くのホークスファンの方、ベルーナドームに足を運んでいただき、ありがとうございました。最後の最後、本当に力になりました」

 ―序盤から苦しい試合。どんな思いでシーズンを過ごした

「我々ホークスは4軍まで合わせると約120名の選手がいます。主力が怪我で離脱した後も、ここに登録されている31名が120名の代表としてグラウンドに立つ。今いるメンバーが最強だと思いながらずっと戦ってきました。誰1人、欠けても今回の2連覇はなかったと思います」

 ―若手の成長

「レギュラークラスが離脱する中で、彼らにとってはおそらくチャンスと待ち構えてたように、プレースタイルはうつっていた。

途中からは頼もしく、彼らの分もしっかりカバーしながらやってくれたと思います」

 ―巻き返した試合、ターニングポイントは

「5月の頭です。2アウトランナーなしから、サヨナラ勝ちした、川瀬晃のタイムリーでサヨナラ勝ちした試合(5月2日・ロッテ戦)。今振り返るとポイントだったなと思います。最後の1週間はほぼレギュラー扱いでずっと出てね、最初はベンチで控えている選手で、いつ行っても準備はできている選手。ベンチにいると非常に心強いけど、最後はレギュラーとしても心強いところがありました」

 ―投手陣も安定。12勝が4投手いる

「打者陣が苦しい中、最小失点で、切り抜けながら、先発の軸になる投手がローテーションの間隔空けずにしっかり守ってくれたおかげで、たくさんの勝ち星に辿り着いた。あとはやはり、救援陣のレベルの高さも優勝の大きな要因の一つだと思います」

 ―勝利の方程式へ一言

「年間通してフル回転してもらって、この2連覇に辿り着いた本当の功労者。本当に貢献してもらった。本当にお疲れ様でしたといいたいです」

 ―139試合目で連覇、一勝の重みは

「いやぁ、新庄監督率いる日本ハムが強くてね。最後の最後までパ・リーグを盛り上げる思いで戦ってきた。この後、クライマックスシリーズ、どちらがくるか分からないけど、また強いチームと対戦して勝ち上がって行かないといけない。ハムとやれた試合は財産になったと思います」

 ―日本一奪還へ

「昨年、日本一には届かずね、非常に悔しい思いをした。

今日まではリーグ優勝しか頭になかったけど、ここから切り替えて、いかに日本一を取るか、また頭を切り替えて、また明日から取り組みたいと思います」

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