◆米大リーグ ヤンキース6―1オリオールズ(27日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)が27日(日本時間28日)、敵地でのヤンキース戦に先発し、4回1/35安打4失点で黒星。日本時代を含め自己最多30登板で10勝10敗、防御率4・64で1年目を終え、「最初の方はできすぎだったのかなって部分もあります。

でも途中で壁にぶち当たって乗り越えることもできましたし、いろんなことを経験できた」と振り返った。

 ヤ軍とは4度目の対戦。初回2死、ジャッジに、1ストライクから外角スライダーを左翼席へ運ばれた。今季9打数7安打で3被弾。シーズンで同一選手から3発はメジャー自身初だった。「正直ジャッジのところは悔いはないです。スタントンはもうちょっと考えて入れば良かった」と2回に初球の直球を右中間席へ運ばれた一発に悔しさが残った。

 日本で12年間のプロ生活を経て、35歳で飛び込んだ舞台。収穫も課題もあった。「1年間ローテーションを守れたのは及第点。だけど、もっとやれたし、野球人生を思い返してもこれだけ打たれたシーズンはない。来年以降に生かしていけたら」と見据えた。

 オフにFAとなるが、メジャー2年目への思いはさらに高まった。「お世辞にも活躍したとは言えないので、しっかり胸を張って『やったんだ』って成績を来年以降残したい気持ちはより強くなっています」。多くの経験を糧に来季へ向かう。

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