◆東京新大学秋季リーグ戦第4週第2日▽杏林大5x―4創価大=延長11回タイブレーク=(28日・岩槻川通公園)

 今秋ドラ1候補が技ありの一発をみせた。2点を追う9回2死一塁。

創価大・立石正広(4年=高川学園)はカウント1―0からの低めに入ってきた変化球に反応。体勢を崩しながらも左越えへ運んだ。「スライダーだと思います。真っすぐを待っていたのですが、前でさばけたのでよかったです」と自己分析。待望の今秋リーグ戦1号が飛び出し「すごい安心感ですね」と息をついた。

 8月のオープン戦でスライディングした際に右足じん帯を痛め、27日の同戦でようやく先発復帰を果たした。この日は「3番・二塁」で先発。初回の第1打席で今秋リーグ戦初安打となる中前打を放つと、3回には右前打と計3安打。走塁でも初回2死、次打者への暴投で一塁から一気に三塁を陥れるなど負傷箇所の不安を感じさせない走りをみせた。「試合中は気にすることはなかったですけれど、粗末にケアをするとまたケガをしてしまうので時間をちゃんと使おうと思います」と再発防止へ気の緩みはない。

 主将でもある立石が土壇場で放った同点弾も実らず、チームは延長11回タイブレークの末にサヨナラ負け。連敗で勝ち点を落とした。

リーグ3連覇へ向けて残り2カードは負けられない試合が続く。「ポジティブに考えながら、勝てる試合は全部勝ちたいです」。試合後に届いたホームランボールを手に力強く誓った。

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