◆JERA セ・リーグ ヤクルト4―4巨人=延長12回=(28日・神宮)

 ヤクルトは本拠・神宮での最終戦で巨人と引き分けた。試合後はこの日、今季限りでの退任が発表された高津臣吾監督があいさつに立った。

 56歳の高津監督は就任6年目の今季、村上ら主力に故障者が相次ぐ不運も重なり、優勝争いから早々に離脱。54勝77敗7引き分けの最下位に低迷し、3年連続のBクラスも決まっている。「いまここで1年を振り返るのは簡単ではないですが、成績は良くなかったですけれど、来年以降へのステップの1年にしてくれると信じてます」などとコメントした。

 そして3月に左前十字靱帯の手術を受けて離脱し、この日初めて1軍に登録された塩見泰隆を「お久しぶりです。半年に1回しか会わなくてちょっとさみしかった」などといじった後、今オフのメジャー挑戦を控える村上宗隆「ムネ、お前アメリカ行くのか?」と唐突によびかけ。村上は笑顔で何度もうなずくと、高津監督は「どうなるか分からないですけれど、あなたは常にスワローズの代表です。どこでどんなプレーをしてもスワローズのファンがみんな、温かく応援してくれる1年にしてください。頑張ってください」とエールを送った。村上は帽子を取って頭を下げた。

 セレモニー後は今季限りで引退する川端慎吾が背番号「5」にちなんで5回胴上げされたのに続き、高津監督も胴上げ。村上は円陣の中央で「(監督を)6年やったから6回!」などと音頭をとっていた。

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