◆米大リーグ レッドソックス―タイガース(28日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 プレーオフ進出を果たしたレッドソックスの吉田正尚外野手は28日(日本時間29日)、本拠地で行われたレギュラーシーズン最終戦(対タイガース)に「3番・DH」で先発。第1打席で右翼席へ先制4号ソロを放った。

 相手先発は右腕パダック。吉田はカウント1―0からの2球目。88マイル(約141・6キロ)のチェンジアップを捉えた。秋晴れの空に舞い上がった飛距離384フィート(約117・0メートル)の打球は、右翼席へ一直線。ダイヤモンドを回ると、マスコット「ウォーリー」の頭部を被り、ベンチで祝福された。25日のブルージェイズ戦以来となる4号先制ソロで、プレーオフへと向かうチームを活気づけた。

 前日の試合の第2打席、吉田はメジャー1200打席目で、渡米後最速となる112・4マイル(181キロ)の二塁ライナーを放った。強烈な手応えも打球角度は8度。この日の試合前は「感覚は良かったですけどね。もう少し打球が上がれば良かった。やっぱり、打球角度が(課題)…。ホームラン3本は少ない」と手応えの中にも悔しさをにじませていた矢先。

感覚を修正して挑んだ第1打席で、打球角度24度と理想のスイングを披露した。

 直近7試合で5度の複数安打を放ち、調子を上げている吉田について、試合前にコーラ監督は「いいフィニッシュを過ごしている。彼について言えることは、健康なら、生産的であるということ。1年目のマサは、リーグでもトップの左打者の中の1人だった。去年は、肩を痛めて思い通りのシーズンをおくることができなかったが、彼は、ベテランの好打者だ。直近の2週間、打撃面で、彼は落ち着いている」と好調を感じ取っていた。

 昨オフの右肩手術で、長期離脱したが、7月9日に復帰後、55試合に出場。直近の7試合で5度のマルチ安打を放つなど、プレーオフを目前に調子を上げてきた。公式戦ファイナルゲームの一発は、10月に続くアーチとなった。

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