◆東京六大学野球秋季リーグ戦第3週第2日▽明大3-0慶大(28日・神宮)
まだまだこれからだ。慶大ベンチの誰もが諦めることなく、最後まで食らいついた。
「点がなかなか取れなかった。投手陣もよく我慢してくれたが、点が取れなかったことに尽きる」。堀井監督は結果を受け止めた。
今後の戦いを見据え、指揮官は大きな決断をした。前日の明大1回戦で「3番・三塁」だった渡辺憩(2年=慶応)と「5番・一塁」だった中塚遥翔(2年=智弁和歌山)をベンチ入りメンバーから外した。
ともに2年生ながら、経験もあるバットマンだが、前日の1回戦は攻守に精彩を欠いた。中塚は今季、11打数1安打と本来の打棒が鳴りを潜めている。その意図について、堀井監督はこう説明した。
「渡辺に関しては、春から(捕手から三塁へ)コンバートしたポジションがうまくいかなくて、申し訳ないと。自信をつけるまで、いろいろ考えようと。中塚もそうですが、陣容からして、外れるという選択肢もあると。昨日、別々に話しました。2人とも野球選手として、越えて欲しい壁、ハードルがある。そこは2人とも、前向きに捉えてくれていると思っています」
さらなる成長を願っての荒療治。新戦力に懸けたが、開幕から4試合36イニング自責0の明大投手陣は手強かった。攻略はかなわなかった。
だが、下を向いている時間はない。