◆第86回皐月賞・G1(4月19日、中山競馬場・芝2000メートル)

 ライヒスアドラー(牡3歳、美浦・上原佑紀厩舎、父シスキン)の上原佑厩舎が開業して3年1か月。騎手別騎乗数および勝利数で、佐々木大輔騎手(22)はどちらも3位の69戦9勝を挙げている。

「先生が堀厩舎にいたときからお世話になっているんです」。父・幸二助手と同じ名門厩舎に所属していたトレーナーとは、開業以前からの縁だ。「先生もそうですが、スタッフさん一人ひとりが『もっとうまくなりたい』という意識が強いですね」と間近で見て来た厩舎躍進の理由を分析する。

 36歳の若き指揮官も「これからの関東を背負うジョッキー」と高く評価。「すごく勉強していますよね。それが見えるレースぶりですし、フォームが真面目。トップジョッキーになるための努力を惜しんでいないと思います」とその真摯(しんし)な姿勢を買い、普段から調教にもまたがらせている。

 コンビを組むライヒスアドラーにはデビュー前から騎乗。9日の1週前追い切り後には「もともと硬さがある馬なんですけど、それでも今回は気になりますね。本当に少しなんですが…」と知り尽くしているからこその課題を指摘した。だが、その不安は16日の最終追い切りで払拭。「火曜のフラットワーク(準備運動)が良く、追い切りでは気にならなかったです。

しっかり仕上がりました」と自信の表情を見せた。

 1冠目だけでなく、その先の大舞台も見据える。「フットワークが大きくて東京向きだと思いますし、ダービーでも楽しみなんですよね」。美浦の未来を担う期待の若手たちが、二人三脚で最高の栄誉まで駆け上がる。(角田 晨)

 ◆佐々木 大輔(ささき・だいすけ)2003年11月24日生まれ、22歳。茨城県出身。美浦・菊川正達厩舎所属として22年3月に中山でデビュー。同年4月に初勝利を挙げる。24年函館2歳S(サトノカルナバル)で重賞初制覇。23年ホープフルSのインザモーメント(8着)でG1初騎乗を果たす。重賞6勝含むJRA通算250勝。身長161・1センチ、体重46・5キロ。

主な同期は今村聖奈、西塚洸二。

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