◆第86回皐月賞・G1(4月19日、中山競馬場・芝2000メートル)追い切り=4月16日、美浦トレセン

 3本の矢でG1初制覇を狙う上原佑厩舎が豪華な併せ馬で、各馬が甲乙つけがたい動きを見せた。その中でも京成杯を上がり最速33秒8の末脚で豪快に差し切ったグリーンエナジー(牡3歳、父スワーヴリチャード)。

6枠12番に決まった同馬は前走とは明らかに違うG1仕様の仕上げだ。

 体中から風格が漂っている。角馬場で入念に体をほぐした後のダートコースでは、同厩舎の集団を先導し、力強いかき込みで迫力のあるキャンター。美浦・Wコースでもリード役を担い、ライヒスアドラー、フォルテアンジェロとともにゆったりとしたペースを刻む。3頭が並んだ直線は全く無理することはなく、馬の気持ちやリズムを重視。84秒9ー11秒8で2頭にわずかに遅れる形となったが、上原佑調教師は「今週は負荷をかけるというよりもバランス、折り合いの確認作業。リラックスして動きもダイナミックだったので、すごくいい内容だったと思います」と思惑通りの内容に満足した表情をうかべる。

 前回よりも一歩、踏み込んだ最終リハが勝負のサイン。京成杯の時は単走だったが、今回は2週続けて3頭併せを敢行した。「前回は余裕残しでも勝てるかなと。今回はG1を勝ちに行くというところで、一段階上の負荷をかけた。かなり状態はいい」と渾身の仕上げを施した。

上原佑厩舎の3歳馬は17頭が勝ち上がる強力なラインナップ。90年生まれの指揮官は今年が年男。クラシック1冠目で平成生まれ初のG1トレーナーを目指す。(浅子 祐貴)

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