◆JERAセ・リーグ 阪神3―4巨人(16日・甲子園

 巨人が、昨年から続く甲子園での10試合連続1点差ゲームを制した。15日の雨天中止からスライド登板した田中将大投手が6回7安打3失点で勝利投手となり、日米通算202勝をマーク。

打っては4番・ダルベックが14打席ぶりのヒットが先制の3号3ランとなり、猛打賞と暴れ回った。阪神に2連勝し、貯金は2。いよいよ、勢いが増してきた。

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 初回から相手のスキを突いた。阪神先発・ルーカスが制球に苦しみ、松本、佐々木が連続四球。泉口が2ボールから高め直球を狙い打つも、やや詰まって中直に倒れた。チャンスは続き、ダルベックが左翼席へ豪快な一撃をマーク。14打席ぶりのヒットが値千金の先制3ランとなった。「打ったのはスライダー。初回のチャンスで結果を出すことができて良かったよ。さらに得点できるように頑張るよ」とコメントを寄せた。

 前日15日の直接指導が効いた。

甲子園での第2戦が雨天中止となり、室内で打撃練習を行った際、指揮官からボールの待ち方などのアドバイスを受けたという。投手との”間”を取り、自分のタイミングで振りにいくことなどを意識し、汗だくで振り込んだ。悩める4番がひと振りで流れを呼び込み、スライド登板となった先発・田中将を援護射撃した。

 直後の1回裏、その田中将は2番の中野に遊撃内野安打を許すと、2死後、相手の4番・佐藤に2ランを被弾。打ち取ったようにも見えた高い飛球がグングン伸び、右中間席最前列で跳ねた。湧き上がる甲子園。3点のリードはすぐさま1点差となり、再び、接戦に持ち込まれた。ここまで甲子園での阪神・巨人戦は9試合連続で1点差決着となっている。この日も、白熱した展開が予想された。

 巨人は3回に1点を奪う。先頭の佐々木が中前安打で出塁も、けん制に飛び出してアウト。それでも直後の泉口が中前にはじき返し、ダルベックもセンター返しで1死一、三塁。

キャベッジが詰まりながらも三遊間を割るタイムリーヒットを放ち、次の1点が舞い込んできた。

 田中将は試合中止の翌日に先発した試合では計4戦2勝0敗、防御率1・03(35回自責4)という圧巻の数字を誇る。そんな”スライドの鬼”は阪神打線を緩急自在に打ち取っていくが、5回にピンチを背負う。1死から3連打で満塁とされると、中野にレフト線に舞い上がる犠牲フライを許し、またも1点差とされた。6回は無失点で切り抜けた右腕は、7安打3失点、82球で交代。田中瑛斗にバトンを渡した。

 田中リレーからお得意の継投で、阿部巨人は逃げ切った。15日の雨天中止が主砲・ダルベックを復活させ、猛打賞の活躍。軸ができた打線は阪神打線を上回り、1点差ゲームを勝ち切った。阪神に2連勝。貯金を2とした。田中将は今季2勝目で日米通算202勝目。

野茂英雄を抜いて単独3位となり、「とにかく今日、勝つことができて良かったです。投げる試合すべて勝つつもりで上がっていますので」などと頼もしいマイクパフォーマンスを見せ、先を見据えた。阿部監督は1点差ゲームに「想定内ですね、はい」と予想していたようだ。

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