◆JERAセ・リーグ 阪神3―4巨人(16日・甲子園)
巨人・田中将大投手(37)が甲子園の阪神戦では16年ぶりの白星となる今季2勝目を挙げた。移籍後初のスライド登板で6回7安打3失点の粘投。
初回のボビー・ダルベック内野手(30)の47打席ぶりの一発となる先制3ラン、3回のキャベッジの適時打による4点を守り、移籍後初登板となった伝統の一戦で
野茂英雄(近鉄、
ドジャースなど)を抜いて日米通算勝利数を202に伸ばした。チームは甲子園で2戦2勝。17日からは敵地・神宮で首位ヤクルトとの3連戦に臨む。
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試合後、田中将が言った。「長いこと勝てんかったな」。甲子園で勝利投手になったのは11年4月15日のオリックス戦以来。当時は東日本大震災の影響で仙台の本拠地が使えなかったシーズン。ホーム開幕戦の先発としてマウンドに上がり9回2失点で完投した。「震災の年ですよね。甲子園を使わせていただいたゲームで、何とか勝ちたいなっていう思いがあった。あの勝利は覚えてます」
震災以降は毎年、自分なりの形で復興支援を続けてきた。その思いは巨人に来た今も変わらない。
昨年11月には仙台市内で小学生向けの
野球教室を開催。東京から気仙沼市まで足を運び、地元の子どもたちと避難訓練も行った。「微力でも自分にできることは毎年やっていきたい。『何年たったから』とかは関係ない」。あれから15年。甲子園には「とにかく勝ててよかった」と笑う背番号11がいた。