◆JERAセ・リーグ ヤクルト3―1巨人(19日・神宮)

 150キロのストレートに、フォークのキレもある。井上は確かに素晴らしい資質を持っているよ。

 でも、なあ。4回のピッチングだよ。味方のエラーやボテボテの内野安打と不運な部分はあった。しかしオスナになぜ、あんな内角への球(カットボール)を投げるかね。2回の第1打席を思い出してほしいんだ。カウント2―1から外角の真っすぐをストライクに取られた時、オスナは球審にクレームをつけている。それは開いて構えているから、外角が遠く見えているということなんだよ。だから内角へはボール気味に投げて最後は外で勝負すれば打ち取れるのに…。

 2点リードされた5回の打席では代打を送られなかった。首脳陣としては井上に「立ち直ってくれ」という激励だよ。それなのに、その裏、2安打と四球では交代もやむなしさ。

 2ケタ勝てる投手と期待されながら、壁を越えられないのは、自分のペースで投げているだけで、相手の打者が見えていないということ。

そして、ベンチの気遣いを意気に感じるような心の強さがないこと。自分だけで野球をやっているんじゃないことを、なんとか分かってほしいんだよな。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)

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