スポーツ報知評論家の高橋由伸氏が、5回10安打1失点と粘った則本の変わらない投げっぷりを評価した。

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 リスクの大きい球だった。

4回2死満塁のピンチ。則本と捕手・大城はカウント2―2からの6球目に内角直球を選択した。それまで外角中心に配球し、カットボールなどで目線を外に向けていたから、裏をかいたのだろう。私が打者だったらフォークやチェンジアップに比重を置いていたと思うし、気持ちは分かる。だが、制球ミスだけは許されない場面だった。

 配球に正解はない。だから結果論になるが、インから真ん中寄りに入った分、左前タイムリーとなった。投げ切れていれば打ち取れたかもしれないが、死球のリスクもあり、ボールにしたらフルカウントにもなる。可能性の問題だが、他に抑えられる選択肢はあったのではないか。この試合、則本は5回被安打10で1失点なのだから、よく粘った。相手の拙攻ぶりは否めないが、開幕からの3試合すべてゲームメイクできている点はさすがだ。

 2013年に楽天との日本シリーズで対戦したことがある。

直球の伸びが抜群で特にフォークはまっすぐとの見極めがつかない軌道だった。何を投げるにも投げっぷりがいいから、カーブも緩急をすごく感じた。今は直球のスピードこそ落ちたが、投げっぷりというか、腕の振りの良さは変わらない。だから緩急が効くし、カーブをうまく使えれば、まだまだ勝負できるはずだ。(高橋 由伸)

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