◆JERAセ・リーグ 広島0―2ヤクルト(23日・マツダスタジアム)

 はるか海の向こうから、追い風が吹いてきた。5回2死一塁。

ヤクルト・サンタナ外野手(33)は岡本の投じた148キロの真ん中高めへの速球を逃さない。「風にも乗ってよく飛んだ」というアーチは右中間の客席へ伸びていった。この5号2ランが決勝打に。ホワイトソックス・村上が本塁打を放った日、ヤクルトは7戦7勝。“不敗神話”はこの日も生きていた。

 この話題に触れたテレビ番組を見ていたのが池山監督。「勝ちもあれば負けもあるよってテレビ見ながら一言、言ったんや」と笑い飛ばし、「このホームランがウチにもあればとは思うけど」と待ち焦がれていた一発をサンタナが放った。「朝、起きてムネ(村上)がどんな活躍しているか楽しみにしている。彼も本当に楽しそうな感じでやっている」とサンタナ。指揮官も「選手も映像や結果を見ているはず。お互いに刺激しあってほしい」と相乗効果を期待する。

 試合前、サンタナとオスナに「グッドラック」と声をかけた指揮官。

サンタナに代わって三塁から左翼に回った赤羽が5回2死二塁、小園の左前打で本塁を狙った二塁走者を好返球で刺した。継投でも2年目右腕の広沢がプロ初ホールドを挙げるなど2夜連続のゼロ封勝ち。

 采配もさえて4カード連続の勝ち越しで12球団最速の貯金10。4月時点での貯金10は優勝した97年以来29年ぶりだ。「貯金を増やせるように必死にやっていくだけ」と顔つきを引き締めた池山監督。2位阪神とのゲーム差は今季最大の2に開いた。“村神様”のご利益で、強運も味方につけてエンジン全開で首位街道を突っ走る。(秋本 正己)

編集部おすすめ