広島・佐々木泰内野手(23)に復調の気配だ。チームで唯一、開幕から全20試合に先発出場。

打率1割8分9厘、1本塁打、4打点と苦しんでいるが、不振脱出のカギは意外なところにあった。規定打席に到達している5人全員が打率1割台というチームでキーマンになる一人。球団最速の2年目で開幕4番も務めた若ゴイを、広島担当の直川響記者が「見た」。

 佐々木の打球が、明らかに変わってきた。ここ3試合は9打数1安打。復調のきっかけは、意外にも「目」にあった。投手を「両目」で見て構えていた開幕当初から、昨季と同じ「左目」に変更。「外角が遠く見えたり、体が開いてしまっていた」と分析した。スムーズにバットを出す狙いもあり、マイナーチェンジを決めた。

 強力な後押しがある。21日・DeNA戦(マツダ)の試合前、新井監督、新井良1軍打撃コーチと3人で特訓。まさに「目」をテーマにした、2対1の“個別指導”だった。

報道陣が立ち入れない室内で、熱血指導が繰り広げられたという。新井監督は時に実演。キーマンを問われる度に自身の名前を口にしてくれた。「内容が上がってきている」と指揮官の言葉も励みになるはず。「期待に応えたい」と気合十分だ。

 チームは借金6の5位。規定打席到達者の5人全員が打率1割台、と貧打に苦しむ。球団史上最年少で開幕4番を務めた佐々木もその一人。まだ完全にチームを背負う立場ではないが、責任を感じている。「何とかこの状況を打破できるように、しっかり結果を出したい」。力強い言葉、鋭いまなざし。本領発揮の時が近づいていると確信した。

(広島担当・直川 響)

編集部おすすめ