◆JERAセ・リーグ 巨人4―2広島(29日・東京ドーム)

 巨人の吉川尚輝内野手(31)は、待望のHランプに少しはにかんだ。4―2の5回1死で遠藤の149キロ直球を捉えた。

鋭いゴロが、遊撃手のグラブをはじいて左前に転がった。1軍昇格後3試合、6打席目で今季初安打が飛び出した。さらに続く佐々木の打席では二塁へ初盗塁も決めて歓声を浴びた。「ヒットが出たことは良かった」とさわやかに笑った。

 昨秋に受けた両股関節手術から復帰し、初めてのスタメンは本職の「二塁」だった。2回2死一塁で平川の一、二塁間への打球を軽快なステップで捕球しランニングスロー。6回1死一塁でも佐々木の後方への飛球に手を伸ばして好捕。手術前と変わらない鮮やかな守備に、「おかえり」の拍手が降り注いだ。

 28日の広島戦ではプロ初の三塁で途中出場。複数ポジションを守れれば内野の起用法の幅が広がるため、ファーム調整中から練習を開始していた。「浦ちゃん(浦田)とかも頑張ってるしね」とチームのことを考える一方で「年取ったなあって感じたよね。もう俺もそんな年かあ…って思った」と笑いながら本音もこぼした。

故障班でも1軍戦はチェックしていた。「ほとんどが新しいメンバーの中で本当にみんなが頑張っていた」と若手が躍動する姿を励みにしながら、負けられないという気持ちを持ち続けてきた。

 「セカンドの方がプロに入ってからたくさん守っているので…。でも、どこで出るとしても全力でチームが勝てるように、これからも頑張りたい」。攻守で頼れる男が帰ってきた。(水上 智恵)

編集部おすすめ