卓球 世界選手権団体戦 第6日(3日、英ロンドン)

 決勝トーナメント(T)のシードを決めるリーグ戦が行われ、張本智和(トヨタ自動車)、松島輝空、戸上隼輔(井村屋グループ)で臨んだ世界チームランク4位の日本男子は、ルブラン兄弟を擁する同2位のフランスに2―0から逆転され、2―3のフルゲームで敗れた。これでリーグ戦では、フルゲームまでもつれた2試合を乗り越え、1勝2敗の2組2位で決勝Tに進むことになった。

 今大会から予選が新方式になり、男女とも各64の国・地域が2つの類に分かれ、〈1〉日本を含む世界ランク上位7チームと開催国のイングランドの計8チームは、リーグ戦でシード順を決め、全チームが決勝Tに進出。〈2〉残りの56チームは、14組に分かれて予選リーグを行い、各組1位と2位の10チームの計24チームが決勝Tに進んだ。

 この方式になり、予選敗退がなくなった一方で、世界ランク4位の日本は同じ2組に入った同2位のフランス、同5位のドイツ、同7位の台湾といきなり激突。結果、ドイツ、フランスにはフルゲームまで戦い、2―3で敗れた。4度目出場の張本智は大会前にランク4位から第2シードに入る可能性に加え、「他のチームが予選リーグでランクの低いチームとやっている一方で、僕たちは(強豪との連戦で)疲弊してしまう。決勝Tに進んだ時点のデメリットは多少はあり、(メリットと)どっちもあります」と話していた。

 シングルスの世界ランク上位5人の内訳について、女子は3位までを中国が占め、朱雨玲(マカオ)が4位、張本美和(木下グループ)が5位につける一方、男子は1位王楚欽(中国)、2位T・モーレゴード(スウェーデン)、3位張本智、4位F・ルブラン(フランス)、5位H・カルデラノ(ブラジル)とこれまでの中国一強ではなく、世界の力が拮抗(きっこう)している。

 世界チームランク上位7か国と開催国で戦ったリーグ戦で、中国はエース・王が負けなしでけん引したが、シングルス世界ランク6位の2番手・林詩棟が、チームが敗れた韓国戦で1敗、スウェーデン戦で2敗と苦しんだ。予選からいきなり強いチームと当たり、各上位チームにとって体力的に厳しくなる上、11連覇してきた中国がまさかの2敗を喫し、新方式の色が出始めている。

 決勝Tでは、リーグ戦2組2位通過した日本は、1組3位通過した中国、世界チームランク2位のフランスとは反対のヤマに入った。前回24年大会は抽選の末、準々決勝で早くも中国に当たっただけに、今回は“運”を持つ一方、同じヤマにはパリ五輪銀のスウェーデン、リーグ戦の初戦で敗れたドイツの欧州の強豪に加え、台湾、香港などアジアの難敵もひしめくだけに、簡単に勝ち上がることはできない。

 シングルス世界ランク3位の張本智と同8位の松島のダブルエースがそろい、ドイツ1部「ブンデスリーガ」を主戦場に戦い、欧州の強豪選手との対戦で腕を磨いてきた戸上や篠塚大登(東都観光バス)、そして宇田幸矢(協和キリン)が出番を待つ「金メダルを狙える戦力」の日本男子が、各チーム同様だが、体力的にも厳しい中での決勝Tでどこまで戦えるか。

1969年大会以来、57年ぶりの金メダル獲得への挑戦はここからだ。

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