◆JERAセ・リーグ 巨人3―2ヤクルト(5日・東京ドーム)

 祖父のゲキに応えた。3―2の8回2死走者なし。

大勢投手(26)は武岡を3球全てフォークで空振り三振に斬ると、雄たけびを上げてグラブをパチンとたたいた。4月26日・DeNA戦(横浜)以来9日ぶりの登板で1回無安打無失点、2奪三振。同29日にコンディション不良を訴えてからの復帰戦で力を存分に発揮した。

 「無事投げられたので良かったです。おじいちゃんから電話がかかってきて、『最近お前に一番足りてないのは気合や』って言われたので、気合だけ入れてから向かっていきました」

 G党の祖父・八五郎さんから電話が鳴ったのは4日の午前。普段は阪神戦前に「森下と(佐藤)輝さんは歩かせろ」と連絡が来るが、今回は「たぶん心配したと思うので。『ふぬけている』、『もっと腹据えて投げろ』と言われました」と気合を注入されたという。マウンド上でも祖父の言葉を思い出し、先頭・古賀への三振からほえるなど、最速155キロの計11球に気持ちを込めて中軸を3者凡退に抑えた。

 祖父には少年時代に練習用のケージを家の裏に作ってもらい、中学時代にはグラブと1ダースのボールをプレゼントされた。「それで練習したり、高校野球にもいっぱい連れて行ってもらいました」。日頃から応援してくれている存在に、孫として感謝を届ける登板にもなった。

 不在期間はルシアーノや田和、高梨が8回を担って戦い続けた。

「(登録の)名前があってそこにいなかったので、もっと時間をかけてコンディションも整えないといけないなと。そういうのを考える時間ではありました」とG球場で調整した前カードの阪神3連戦中のことを思い返した大勢。ここから気合MAXで、何度でも相手を圧倒する。(田中 哲)

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