大相撲夏場所は10日に東京・両国国技館で初日を迎える。夏場所の懸賞本数が9日に発表され、15日間の申し込み本数は過去最多の4241本となった。

従来の最多は今年1月の初場所の3469本。初めて4000本を突破し、新規は30社に上った。力士指定本数は、横綱・大の里(25)=二所ノ関=の408本が最多。大の里と大関・安青錦(22)=安治川=が初日から休場するため今後、取りやめや懸け替えが行われる予定だが、最終的な本数でも過去最多を上回る見込みだ。

 初夏の土俵を色とりどり、数え切れないほどの懸賞旗が彩る。夏場所の懸賞申し込み総本数が過去最多4241本となった。企業は懸賞を1本7万円で懸けることができ、15日間を通しての懸賞総額は2億9687万円に上る。個人では初の大台の400本に乗せた大の里が408本でトップ。安青錦が245本、横綱・豊昇龍が222本で続いた。上位2人が初日から休場。懸賞の取りやめや懸け替えも出てくるが、最終的な本数でも過去最多を大幅に更新する見込みとなっている。

 新規企業は過去最多の30社。

ニトリホールディングス、一蘭、叙々苑などから申し込みがあった。アメリカ大使館は建国250年と日米の友好を記念して15日間を通して懸ける。また、にしたんクリニックなどを運営するエクスコムグローバルは、11日目に幕内全取組に5本ずつを申し込み。このまま休場者が出なければ5本×20取組で合計100本。申込額は1日で総額700万円になる見込みだ。

 場所を重ねるごとに増え続けている懸賞。協会の担当者は「近年の大相撲人気が一因となっているのではないか。前よりも一極集中が減ってきた。基本的に全取組に懸かっている感じです」と話す。日本出身の横綱・大の里誕生や安青錦の躍進も追い風と言える。また、場所中は15日間チケット完売で、企業名が館内にアナウンスされ、懸賞旗も掲出されるため、企業にとっては7万円を払っての宣伝効果は大きいと考えられる。

 今場所は初めて15日間を通して、幕内全力士に指定での懸賞も懸かった。

企業からの“応援”を受け、力士たちが熱のこもった取組で夏場所を盛り上げる。(大西 健太)

 ◆大相撲の懸賞 幕内取組に限り、民間企業や力士の後援団体などが懸賞金を提供し、日本相撲協会に申し込んで懸ける。現在は懸賞1本あたり7万円で、力士の獲得金額は手数料1万円を引いた6万円。提供者名(15文字以内)は入場者全員に配られる取組表に印刷。取組直前には土俵上で呼び出しが縦120センチ、横70センチの懸賞旗を掲げ、場内放送で読み上げられる。

 ◆夏場所で懸賞を申し込んだ主な企業 家具・日用品「ニトリホールディングス」、ラーメンの全国チェーン店「一蘭」、高級焼き肉「叙々苑」、アメリカ大使館、お茶漬けメーカー「永谷園」、美容外科「高須クリニック」、大阪・泉佐野市、伯方の塩の「伯方塩業」、豆乳メーカー「キッコーマン」

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