◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 報知新聞社後援 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(10日、茨城GC西C=6718ヤード、パー72)

 1打差2位からスタートした河本結(リコー)が1イーグル、4バーディー、4ボギーの70で回り、通算1オーバー。逆転で初のメジャー制覇を達成した。

最終18番パー4で第2打をピン右1メートルにつけるスーパーショットでバーディーを決めた。昨年10月のスタンレーレディスホンダ以来のツアー通算5勝目。2打差の2位は鈴木愛(セールスフォース)だった。

 大会を主催する日本女子プロゴルフ協会の茂木宏美コースセッティング担当が大会を総括した。

 難コースで優勝した河本に対しては最大限の賛辞を贈った。

 「お見事でした。18番の最後の第2打は、あのようなショットを打ってほしかったので、あの位置(手前から19ヤードのセンター)にピンを切りました。距離が長かったと思いますが、180ヤード近くあったと思いますが、球の高さ、強さ、落とし場所、全てが完璧でした。素晴らしいプレーを見せてもらって、優勝、本当におめでとうございます」

 河本の優勝スコアは通算1オーバー。4日間トータルの平均スコアは76・0054。強風が吹き荒れた第3日は79・7424まで落ち込んだ。

 「この難しいセッティングの中、耐え抜いて、最後の最後は本当にいいプレーを見せてくれたと思います。

強風となった第3日は本当に難しかったと思うので、ギリギリのところで、全選手が精いっぱい、パーで耐えたり、ボギーで耐えたりしていました」

 今大会の大きな見所はツアー史上最短の98ヤードに設定された15番パー3だった。今年は2023年以来、3年ぶりの西コース開催。160ヤードだった15番パー3は62ヤードも短くなり、ツアー史上最短の98ヤードに。ティーエリアと2段グリーンの間には大きな池が広がる。グリーン手前は傾斜になっており、芝は短く刈り込まれた。アマチュアのような直接の池ポチャはプロではあり得ないが、ピン位置が2段グリーンの下に設定された場合、バックスピンで池に落ちる危険があり、強風が吹いた第3日は計13発(11人)の「池ポチャ」があった。その一方で、最終日には鈴木愛が50度のウェッジで今大会唯一のホールインワンを達成した。

 「選手の技術をたくさん見せてもらうことができて、私自身すごく感動しましたし、刺激をもらいました。ウェッジでのフルショットではなく、わざとヘッドスピードを落としてボールを運ぶようなコントロールショットでしっかりとスピンをコントロールしている選手を多く見ました。そういう選手は飛ばし屋ではないことが多く、ゴルフの魅力を再認識できました。今回のチャレンジングな試みが、今後のセッティングにつながるような良い経験になりました。今後もメリハリを利かせたセッティングを考えていきたいです。

選手の14本のクラブの技術を引き出すことはもちろん、選手が今持っている技の引き出しを、お客さんに一つでも多く見せられるようなセッティングを考えていきたいです。すごく良い経験をさせてもらいました」

 熱戦の裏側には、13年のワールドレディスサロンパスカップ覇者でもある茂木セッティング担当の絶妙な「演出」があった。

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