歌舞伎俳優の中村獅童(53)が、東京・歌舞伎座「六月大歌舞伎」(3~25日)の昼の部で演じる「子連れ狼」の扮装(ふんそう)写真をスポーツ報知が独占入手した。

 柳生一族との対立で公儀介錯(かいしゃく)人の職を奪われた拝一刀(おがみ・いっとう)による復しゅうの旅を描いた物語。

獅童が叔父の萬屋錦之介さん(1997年死去、享年64)が当たり役にした一刀を、次男の中村夏幹(なつき、5)が「ちゃーん」の決めぜりふで知られる一刀の息子・大五郎を演じる。

 年季が入った乳母車に強い意志を秘めた表情。撮影に臨んだ獅童は「プライベートで息子が乗ったベビーカーを押しながら、ずっと『子連れ狼をやりたいな』と思っていたんですよね。念願がかないました」と大喜び。「夏幹には『バリカンで大五郎カットにしてあげようか?』と言ったら、全力で拒否された」ことからカツラで対応したと明かした。

 構想20年。2006年公開の映画「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督)の米国ロケで現地スタッフから「子連れ狼」の英語版「ローンウルフ」の漫画を薦められて以来、「いつか歌舞伎にしたい」と熱望していた。

 共演は中村勘九郎(44)、中村七之助(42)、尾上松也(41)ら。「あらしのよるに」「超歌舞伎」などの経験を生かして演出も手掛ける獅童は「見どころは立ち回り。七之助さんと夏幹の共演部分はドラマチックになりそうです」と力を込めた。(有野 博幸)

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