女優の桜田ひよりが、この秋公開の映画「星の教室」(中川龍太郎監督)で主演を務めることが13日、発表された。今作は日本映画界の伝説・角川春樹氏の“最後の”総監督作品となる。

 時代小説や人間ドラマを手掛けたベストセラー作家・高田郁氏による同名小説が原作。さまざまな事情で義務教育を終えられなかった大人たちの集う夜間中学を舞台に、人生につまずきながらも、再び希望を見出していく人々の姿を描く。

 潤間さやか役の桜田は「この素晴らしい小説を映像に落とし込んでいくには、夜間中学の現状を知ることが大切。撮影現場では、皆さんとコミュニケーションを取りながら、この教室にいる意味、将来について模索しながら過ごしている日々を純粋に楽しんでいます」とコメントした。4月にクランクインし、現在撮影の真っただ中。「読み書きができるという嬉(うれ)しさ。一歩を踏み出す勇気。過去と向き合う事の辛(つら)さと打ち勝つ心。人とコミュニケーションを取ることの大切さ。この世界のどこかにいるさやかのような人を1人でも多く救いたい」と願った。

 今作は「犬神家の一族」(1976年)や「セーラー服と機関銃」(81年)、「時をかける少女」(83年)など、数々の名作を送り出してきた角川氏が総監督を務める。「原作で描かれている不登校や同調圧力の問題は20年以上前の物語でありながら、今の社会の方が深刻になっている。

その違和感や怒りが、この作品を作る原動力になっています」とコメント。「私にとって単なる新作ではありません。これまで積み重ねてきた映画人生の中でも、特別な意味を持つ1本。同時に、自分にとって“最後の作品”になるという思いで向き合っています」と節目の作品であることを明かした。

編集部おすすめ