◆JERAセ・リーグ 巨人4×―2広島=延長12回=(13日・福井)

 力強くカムバックした。則本昂大投手(35)がバットを真っ二つにへし折った。

最後は田村を詰まらせて捕邪飛。移籍後最長タイ7回を5安打0封で無四球と熱投した。しかしリリーフが救援失敗。5度目の挑戦でも初勝利をつかむことはできなかったが「今年一番のピッチングができたと思います」とうなずいた。

 最速149キロの直球にはノビがあり、中盤にかけて雄たけびも激しくなった。4回以降は3者凡退が3度。付け入る隙を与えなかった。勝ち運に恵まれないが、開幕から7イニングを複数回投げ抜いたのは先発陣で初。「次につながる」今季最多99球で改めて、存在の大きさを証明した。

 リフレッシュ効果てきめんだった。中14日の復帰戦で加入後最多を更新する7K。4月28日に6失点した広島打線をねじ伏せた。

前回KOされた翌日。東京Dで田中将を頼った。楽天時代からの先輩と2人きりで10分以上、意見交換。カットボールの極意などを吸収した。前回4打点の坂倉は3打数無安打2奪三振と圧倒。第1打席はそのカットで空を切らせた。

 1―0の8回、勝利まであとアウト5つから大勢が同点被弾。その後は最前で後輩を迎え「あそこで逆転されずに帰ってきたからこそ今日の勝ちがある。そこはすごい」と顔を上げさせた。ここまで5登板で援護率は1点未満。今度こそ、報われたい。(堀内 啓太)

 ◆記録メモ 巨人の2試合連続サヨナラ勝利は、23年9月17、18日ヤクルト戦以来。

1952年フランチャイズ制以降で、今回のように巨人が本拠地以外で2試合連続サヨナラ勝利は、62年5月8日(富山県営)、10日(金沢兼六園)の国鉄戦、15年7月29、30日に京セラDでのDeNA戦に次いで3度目になる。

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