スピードスケート女子で五輪10個のメダルを獲得した高木美帆さんが14日、黒髪大賞特別賞を受賞した。「改めてこのような賞をいただけて、とてもうれしく思う。

今まではアスリートとして日々、自分の能力を上げることを第一に考えて過ごしていた。その中でも自分の黒髪を伸ばす過程も大事にしていた部分がある。引退を決めたあとに、このような評価と賞をいただけて、とてもうれしい」とコメントした。

 授賞式後にはスポーツ報知の取材に応じた高木さん。3月の世界選手権が現役ラストレースとなり、4月には引退会見を行った。競技から離れて2か月がたったが、睡眠や食事などの生活スタイルは大きくは変わっていないという。そんな中でもふとしたときには「次の人生を歩んでいる」と実感することがあると明かした。

 4月には東京・日本橋で行われたミラノ・コルティナ五輪のチームジャパン応援感謝パレードに参加。今月9日は地元の北海道・幕別町でのパレードなど、多くのファンと交流する時間が増えた。「これだけ応援してもらえてたんだな、と思える時間が幸せ」と直接激励の声を聞き、身にしみる思いがあったという。そのほかにも自身が興味を持っているものに対しての思考を深めたり、日本酒やすき焼きなどのおいしいご飯を食べるなど、「充実した日々を過ごせている」とにこやかに答えた。

 興味を寄せるのが「脳と体の関係」と「人の健康寿命」と引退会見で話していた高木さん。

知見を深める日々を送っているが、現段階では大学院進学の予定はない。ゆったりと1か月間、過ごす中で「私の固定観念は凝り固まっていた」と実感することが多かったといい、「そういうのを取っ払って、どういう道が自分に合っているか、そもそもどんな道があるかを色んなところに行って、色んな人に会った上で進めていきたい」と時間をかけて進むべき道を模索したいという。

 授賞式では22日の誕生日を前にサプライズでバースデーケーキが贈られた。引退して初めて迎える誕生日を前に「変わらずに好奇心や探究心を持ち続けていたい。自分が思う過ごし方で夢に向かって、しっかり進んでいきたい」と今後に向けて話した。

 第二の人生を歩み出したばかり。「意気込みを持ちすぎないで過ごすことになれていきたい。これまで自分を酷使してきた感覚もある。自分を大切に扱うというか、癒やす時間は必要。でもやりたいこともあるので、エネルギッシュに動く部分とオン、オフの切り替えを大事にしたい。次の道をすぐに決めることはせず、道ばたの景色をちゃんと見れるくらいのスピードで歩んでいきたい」。ゆっくりと自身のやりたいことと向き合い、次のステップに進んでいきたいと柔らかい口調で語った。

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