◆JERAセ・リーグ 巨人4―3DeNA(16日・東京ドーム)

 フッと息を吐き、集中力を高めた。大勢の出番は、4―3で迎えた8回。

宮崎を遊ゴロ、佐野を空振り三振、蝦名を中飛。最速152キロの直球にいつもより球速を落としたスライダー、フォークを操り無失点に抑えると、少しホッとした表情で笑みをこぼし、ポンポンとグラブをたたいた。今季11ホールド目に、お立ち台で「前回、則本さんの勝ちを消してしまったので、正直とても緊張しました」と本音をこぼした。

 先輩の優しさに救われた。前回13日の広島戦(福井)では1点リードの8回に登板するも大盛に同点弾を浴び、7回無失点の快投を見せた先発・則本の移籍後初勝利が消えた。坂本の通算300号となる逆転3ランでチームは勝利したが「本当に申し訳ない気持ちだった」と悔しさが募った。そんな中、声をかけてくれたのは悔しいはずの則本だった。「次は頼むよ! これからまた自分(大勢)がチームを救えるときは来ると思うから。あとはチームが勝てるように応援しよう」

 則本は先発だけでなくクローザーなど中継ぎの経験もある。「本当に結果の世界なので、ずっと抑えていても1日でも悪いとチームに居場所がなくなるぐらい気まずい雰囲気になる。則本さんはそれが分かるので、居やすい雰囲気を作ってくれたんだと思います」。先輩の温かい気遣いで、目線を上げることができた。

 「すごくいいチームの雰囲気ですし、勢いもあるのでたくさん勝てるように自分もしっかり投げたい」。互いに支え合いながら、チームの勝利をつかむ。(水上 智恵)

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