◆第87回オークス・G1(5月24日、東京競馬場・芝2400メートル)追い切り=20日、栗東トレセン

 忘れな草賞を勝ったジュウリョクピエロ(牝3歳、栗東・寺島良厩舎、父オルフェーヴル)は、今村聖奈騎手を背にCWコースで6ハロン84秒5―11秒6。軽やかな脚さばきで、最終追いを終えた。

今村騎手は共同会見に出席し、JRA女性騎手初のクラシック騎乗への意気込みを語った。一問一答は以下の通り。

 ―G1の共同会見に出るのは初めて。今の心境を。

 「よく映像で見ているんですけど、こんな感じなんだなと思います」

 ―どんな1週間を過ごしたか。

 「たくさんの人に声をかけていただいて、とても注目されているなと感じながら1週間を過ごしました」

 ―前走の忘れな草賞を振り返って。

 「大外枠で、どういうレースをするか調教師さんと話していたんですけど、スタートしてから想像以上にポジションが下がってしまいました。そこからは切り替えて、前に人気の馬たちがいたので、そこを見ながらリズム良く運びました。3コーナーでペースが上がったところから馬の手応えがすごく良かったので、焦らずにじっくり構えて、直線で弾けてくれたと思います」

 ―4コーナーで見事な伸びだった。

 「そうですね。脚が速いなと思いました」

 ―想像以上か。

 「想像以上ですね。

1勝クラスのときも、パフォーマンスは良かったので、どのくらい脚使えるかと思っていたんですけど、強かったと思います」

 ―1勝クラスのレースはゲートがうまくいかなかった。

 「彼女は非常にヒヤヒヤさせてくれるので、今週も無事にゲートインするまではどうなるか分からないと思っています。気持ちが強い娘なので、なるべくレースまで力を温存してくれればと思います」

 ―暴れた場面でも手綱を離さなかった。

 「たくさんの方が見てくださっていたみたいで、そういったところで色々変わっていくんだなと思いました」

 ―前走の忘れな草賞での馬の様子は。

 「対策を練って、厩務員さんが引いて迎えにきてくれるようにしました。そうしたら我慢してくれましたし、大外枠になって直前に係員に変わった時にはスイッチ入って怪しさがあったんですけど、あとはゲートインするだけだったので我慢してくれました」

 ―芝とダートの走りの違いについて。

 「もともとダートで新馬戦を戦った馬で、最初から手脚の軽さ、脚の回転数の速さが彼女の持ち味だと思っていました。JBC(2歳優駿、7着)のときは、馬場が重たくて走り切れない非力さがあったんですけど、やはり芝にいくとマッチして良いなと思います」

 ―1週前追い切りの手応えは。

 「いつも調教で動く先輩の馬たちと併せ馬をしているんですけど、互角のいい動きをしてくれていました。先週は同じくオークス出走予定のロザーンジュと併せ馬をして、彼女にも乗せてもらった経験があるので、どっちもしっかりやりたいと思っていました。最初の折り合いを気をつけて4コーナーは気分良く歩度を伸ばしてあげました」

 ―今日の最終追い切りの印象はどうか。

 「先週と変わらずいい状態です。

動きの質も良いですし、今週の追い切りは前に出ずにずっと併せてほしいという指示だったので、ずっと引っ張りっぱなしでした。ゴール板を過ぎてからは気分よく流れて走っていましたし、反応も良かったので、不安はないと思います」

 ―前走と比べて状態は。

 「新馬戦から状態の変動が少ない馬で、良い状態をキープしていると思います。馬体重がだんだん減っているのを気にされている方が多いと思うんですけど、乗っている分には変わらないですし、中間も穏やかに過ごせています。エサもしっかり食べてくれているので、気にしていないです」

 ―東京・芝2400メートルの舞台は自身初騎乗。

 「騎乗したことないのがネックだと思うんですけども、東京2400メートルは直線が長いですし、4コーナーまでにいかにロスなく運べるかが大事だと思っています。そこまで気にせずに、初めて乗るコースでも平常心で臨めたらと思います」

 ―折り合いについて。

「1勝クラスのときは気が入り過ぎて道中噛んでいたんですけど、普段はそこまで前進気勢が強いというよりかは乗りやすいイメージがあるので、あまり気にしていないです」

 ―直線が長い舞台についての心配はあるか。

 「そこまで気にしていないです。いかに4コーナーまでにロスなくいけるかと、坂もあるので、慌てず彼女の武器を活かす騎乗をしたいと思います」

 ―スタンド前での発走になる。

 「G1なので阪神競馬場の時よりも人が多いと思いますし、ファンファーレも違うので、そこで馬がどういう雰囲気になるかはカギだと思います。今回も厩舎のスタッフに付いて来てもらって、なるべく万全の態勢で臨めるように準備するので、馬を落ち着かせることができたら良いなと思います」

 ―レース展開は。

 「雨でだいぶ変わってくると思うので。土曜日は新潟で乗っていますし、土曜日と日曜日の午前中のレースを観てできるだけの準備をしていきたいと思います」

 ―父(康成助手)が調教助手として手がけたメイショウマンボはオークスを制覇。

「メイショウマンボは家族にとってもすごく良い思いをさせてくれたので、思い入れのあるレースの一つです」

 ―騎手を志すきっかけの一つにもなった。

 「父が騎手を引退してからあまり競馬を見る機会がなかったんですけど、大きいレースで父が乗っていた馬が出るというのはきっかけになりました。地上波に父が映っているところを見て、全力で応援していたことを今でも鮮明に覚えています」

 ―自身がその舞台へ。

 「この仕事をするにあたって夢がありますし、夢と希望を持たせてくれた関係者の皆様とジュウリョクピエロに感謝したいと思います」

 ―自厩舎の寺島厩舎とのコンビ。

 「デビューする前から支えてくれた厩舎でもありますし、良い時も悪い時も身近なところで一番見てくれたスタッフの方々です。うまくいかないときはしんどい思いもしたなと思うんですけど、めげずにコツコツ頑張っていたらたまには良いことあるんだなと思って、これからの励みになります。ジュウリョクピエロがいたからこそ、今年はモチベーションも高く仕事ができています。恩返しは勝つことなので、少しでも恩返しをして、厩舎スタッフの皆さんと笑顔でレースを終えれたら良いなと思います」

 ―勝つために心がけること。

 「急に何かをやろうとしてもできないので、決められたことをやることが大事だと思います」

 ―JRA女性ジョッキー初のクラシック騎乗。意気込みを。

 「ジュウリョクピエロに乗せていただくことが決まってから、たくさんの人に声をかけていただいて、応援して下さっているので、改めて本当に注目されているレースだなと思います。不安要素はあるかもしれないですが、彼女のことは自分が一番分かっていると思って、彼女の邪魔をしないようにレースをしたいと思います。たくさんトップジョッキーがいる中で、自分なんか似合わないですけど、そういったところに参加させてもらえることが経験になるので、その時間を楽しみたいですし、人馬共に楽しく騎乗できたら良いなと思います」

編集部おすすめ