◆第87回オークス・G1(5月24日、東京競馬場・芝2400メートル)最終追い切り=5月20日、栗東トレセン

 解放された脚取りに迫力があふれていた。忘れな草賞で豪脚を繰り出して快勝したジュウリョクピエロは、今村聖奈騎手を背に、栗東・CWコースでハナコトバ(3歳未勝利)の内を2馬身半追走。

寺島調教師の「絶対に前に出ないように」という指示を受け、手綱は終始引っ張り通しだった。それでも強く行きたがる面は見せず、6ハロン84秒5―11秒6で首差遅れでフィニッシュした。

 前日時点では、最終追いは助手が騎乗する予定だったが、「やっぱり最後、自分が乗って仕上げたい」と今村騎手が自ら志願した。ゴール後に手綱を緩めると、一瞬だけ一気に加速。体調と状態の良さが表れたパワフルな脚取りだった。鞍上は「ゴール板を過ぎてからは気分良く走れていましたし、反応も良かったので不安は無いと思います」と笑顔を見せた。

 所属する寺島厩舎の管理馬で挑む大一番。ダートでデビューしたが、師弟コンビは芝の可能性もデビュー前から話し合っていた。瞬時にトップスピードに入る瞬発力と、末脚の持続力。鞍上もその能力に一目置いている。「一瞬の脚がすごい速くて、動かした感じもしないけど、体を大きく動かせてダイナミックに走ってくれるから、すごい爽快感があるんですよ」。暑くなってきた東京で、ファンを沸かす。

(松ケ下 純平)

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