大相撲 ▽夏場所11日目(20日、両国国技館)

 「にしたんクリニック」などを運営するエクスコムグローバル株式会社が幕内全19取組に懸賞を5本ずつ懸けた。懸賞は1本7万円で計95本、665万円の太っ腹企画。

「たんたん にしたんクリニック」と連呼された館内は、どよめきに包まれた。両国国技館で観戦した同社の西村誠司社長がスポーツ報知の取材に応じ、自身の56歳の誕生日に合わせた異例の試みの狙いを語った。

 ―全取組への懸賞は画期的だった。

 「逆に今までどこもやってないのが、僕としては意外でしたね。これをやるのに1億円かかるとかなら、躊躇(ちゅうちょ)するけれども。実際にX(旧ツイッター)を見ていたら、ツイートの数がすごい。やっぱりコストパフォーマンスがいいですね。これが呼び水になって、企業の宣伝担当者がまねして各社がやったら、力士の方の所得が増えるじゃないですか。僕はこの大相撲という伝統文化を担っている力士の給料はまだ全然安いと思うんですよね。今日のこの取り組みは約600人の力士に対する僕のリスペクト。待遇が良くなっていくことで、入門してくる弟子も増えてくれれば良いなと思います」

 ―普段から懸賞を懸けているが、広告・宣伝効果はどう捉えているのか。

 「普段はもう、それは考えてないです。

純粋に相撲が好きなので。応援している力士とか、好きな力士に懸賞をかけて応援したいというのが一番です」

 ―藤島部屋を支援している。部屋の力士で好調の藤凌駕は、この日は伯乃富士に黒星となった。

 「やっぱり四つに組むと課題がありますね。押し相撲が強いので。大阪場所までは立ち合いの後の2歩目がなかなか出なかったけれども、それはかなり改善されたんですよ。その後も押し込めたんですけど、その後四つに組んじゃったら、さすがに向こうの方が力ありましたね。ただ、逆に四つ相撲がうまくなってもらうのも嫌だなという複雑な思いもあります。藤島親方の押し相撲を継承しているので、とことん押し相撲でいってほしいですね」

 ―藤凌駕は3敗でまだ優勝の可能性も残している。

 「あります。藤凌駕関はまだ23歳で若く、学習能力が高い。先場所は負け越して、足首のけがもあった状態で、よくここまで力をつけたなと思います。

今日の伯乃富士戦にせよ、絶対修正してくる。逆に負けが彼にとって、力をつけていくきっかけになるかなと思っています」

 ―今後も全取組に懸賞を懸ける可能性は。

 「そうですね。好きな力士の誕生日が重なった日とか、何か象徴になるような時に、また全コンプリートをやってみたいなと思います。全員の力士がめちゃくちゃ頑張ってますよね。相撲内容がいいじゃないですか。序ノ口から、全員が一生懸命やってるから、ここ最近の相撲人気につながっているかなと思っていて。それがいいですよね」

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