歌手の郷ひろみが23日、埼玉・越谷のサンシティホールで全国ツアー(31会場45公演)の初日を迎えた。1971年にファンクラブが発足してから55周年のツアー。

「GO!GO!」の節目の年とあって、郷は「記念すべき年。僕にとってはすごく大事にしたい。雨の日も風の日も、55年も僕のことをずっと支えてくださった」と感慨深げに語った。

 ステージでは、デビュー記念日の8月1日にリリース予定の新曲「I’m Neo G」など21曲を披露し、バラードもダンスナンバーも全力でパフォーマンスした。ともに歩んできたファンへの感謝の証しとして、ファンクラブの事前アンケートを参考にしたセットリストで構成。客席のペンライトの色で投票を募り、当日の歌唱曲を決定するなど、客席参加型のステージングを追求し「55周年記念の大感謝祭でもあります!」と話した。

 郷は今年1月12日、仲良し親子として知られた母の原武輝代さんを92歳で亡くした。この日のステージは母との死別後初のコンサートとなったが、「あなたがいたから僕がいた」の歌唱後には「人生の中で何度この歌に励まされたことか。僕のそばにはいつも素直な言葉があった。改めて『あなたがいたから僕がいた こころの支えをありがとう』」と歌詞の一節を引用し、母とファンへの心からの感謝を表現した。

 アンコールでは「僕が15歳のとき、まだ持ち歌もないころに結成されたファンクラブ。一段一段階段を上って、アイドルという道なき道をいまだに歩んでこられている奇跡は、皆さんの支えがあったからこそです」と涙。

声を詰まらせながら「家族、友達、さまざまな人間関係があるけど、僕には宝物があった。これからも郷ひろみであり続けるため、力の限り歌い続けていきたいと思います」と何度も何度も涙をぬぐうと「ALL MY LOVE」を歌い上げ「まだまだ続く、はるかなる道をどうかこれからも一緒に歩いてください」と呼びかけた。

 開演前に報道陣の取材に応じた郷は「常々、母親が言っていたのは『ファンの人がいなければ、あなたの存在はない』ということ」としみじみ。「郷ひろみでいる限りは『これをやったら怒られるだろうな』『やらないと怒られるだろうな』という想定をしながら進んでいけたら」と語った。

 今公演のツアーファイナルとして、10月24、25日に東京・北の丸公園の日本武道館でライブを行うことをサプライズ発表。昨年も70歳の誕生日を記念し、2日で70曲を歌う武道館コンサートを成功させたが「去年、バースデーで大勢の人の前で歌を披露したんですけど、あれに味を占めたんです(笑)。僕としては本当に幸せな時間を共有できたなっていうふうに思っていて、あの時間をファイナルで皆さんと味わえたら」と語った。

 愛と感謝をテーマに届ける55周年イヤーは、翌年に迎えるデビュー55周年まで2年をかけじっくり全国各地のファンと向き合っていく予定。古希を迎えた“ネオ郷”は、パワフルに突き進むつもりだ。

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