◆陸上 関東学生対校選手権 第3日(23日、栃木・カンセキスタジアムとちぎ)

 女子1部やり投げ決勝が行われ、学生歴代5位(60メートル57)の記録を持ち、3連覇を狙った倉田紗優加(さゆか、4年)は54メートル51で3位だった。56メートル63をマークした東女体大・谷山彩葉(3年)が優勝、55メートル14の国士大・曽野雅(3年)が2位だった。

 この冬、倉田は新たな取り組みを始めた。やり投げ大国のチェコに単身で飛び、女子やり投げで2024年パリ五輪金メダルの北口榛花(JAL)が長く師事したディヴィッド・セケラックコーチから指導を受けた。この日の試合中も都度、セケラックコーチに動画を送ってアドバイスをもらっていたが、優勝には届かず。「冬季練習にチェコ行ってすごいインプットをしましたが、まだアウトプットが足りない。自分の中で落とし込めていない部分が多いので、そこがまだかみ合っていない。自分の投げでは無くて模倣になってしまっていることが、弱い部分」と冷静に振り返った。

 きっかけは、昨年の東京世界陸上前。チェコ代表選手らが、慶大の日吉キャンパスで事前合宿を行っていた。「自分が変わらないと勝てない。何かを変えたいと思っていたときに、ちょうどその機会がいただけた」とチェコの指導者からやり投げを教わり「チェコの投げは感覚が良い」と実感。セケラックコーチにつなげてもらい、昨年11月から既に3度も、チェコに渡って指導を受けている。

 チェコでの練習は新鮮なことばかりで「やりの技術はもちろんそうですが、トレーニングが、多角的なアプローチで一つの課題に対して何個も解決策がある。

今までの自分の荒削りな部分、弱さをどう補強するか教えてもらった。自分の中でも全身の神経が通るような感覚があったので、強くなれるなって感じました」と自身の投げに落とし込めれば、さらなる記録更新の予感があるという。

 チェコ語も猛勉強中。国際学生寮で「たまたまチェコ人の女の子がいるので、その子としゃべらせてもらったりもしています」と徐々に練習内容などはわかるようになってきた。今後は6月の日本選手権(名古屋)まで国内で練習予定だが「コーチの発言の裏を考えないといけない。なぜそうなっているか、自分で解釈しないといけない」とセケラックコーチのアドバイスをじっくりと考えていくつもり。成長を求めた行動力は、確実に今後の飛躍につながる。

 関東インカレは1919年に第1回大会が行われ、今年が第105回。1920年に始まり、今年1月に第102回大会が行われた箱根駅伝より歴史は長い。例年5月に開催。各校各種目に3人以内が出場できる。1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、対校戦で総得点を競う。

男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生の3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年に入れ替わる。女子はすべての大学が1部、大学院生が2部で入れ替えはない。

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