大相撲夏場所千秋楽(24日、両国国技館)

 小結・若隆景が12勝3敗で大関・霧島との優勝決定戦を押し出しで制し、2022年春場所以来2度目の優勝を果たした。25場所ぶりは琴錦、照ノ富士に次ぐ史上3位のブランク優勝となった。

31歳の技巧派は右膝の大けがによる幕下転落から家族の支えも得て再起し、大関昇進への起点をつくった。霧島は2場所連続優勝を逃したが、名古屋場所(7月12日初日・IGアリーナ)で綱取りに挑む。

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 本場所の取材では多くを語らない若隆景。寡黙で近寄りがたいようにも見えるが、師匠の荒汐親方によると「部屋では冗談も言うし、たわいもない話で笑っている」と明かす。とある巡業の支度部屋で、取材する機会があった。聞きたいことが多く、思いのほかたくさんの質問をぶつけてしまった。すると「思ったよりも長いな」と笑顔を浮かべ、嫌な顔せずに一つひとつの質問に丁寧に答えてくれた。そして取材が終わった最後には「記事よく見ますよ。いい記事」と声をかけられた。

 昨年10月のロンドン公演で、現地で写真撮影をお願いすると「嫌です。嫌です」と言いながら、すぐにポーズを取るおちゃめな一面もある。人情あふれる若隆景の人柄が垣間見えた。

(大西 健太)

◆若隆景あらかると

若隆景渥(わかたかかげ・あつし)

生まれ 1994年12月6日、福島市生まれ。本名は大波渥。

サイズ 183センチ、138キロ

しこ名 「若」は祖父(若葉山)と父(若信夫)のしこ名から、「隆景」は毛利3兄弟の三男・小早川隆景から

相撲歴 福島市吉井田小1年時に兄らと一緒に始める。その後は信夫(しのぶ)中、学法福島高、東洋大に進学

昇進 三段目付け出しで2017年春場所に初土俵。18年夏場所で新十両。19年九州場所で新入幕。21年名古屋場所で新三役。22年春場所で1936年5月場所の双葉山以来、86年ぶりの新関脇優勝

得意 右四つ、寄り

趣味 魚をさばくこと

家族 妻と1男3女

実家 ちゃんこ若葉山

好きな漫画 ONE PIECE(ワンピース)

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