◆第93回日本ダービー・G1(5月31日、東京競馬場・芝2400メートル)

 最高の栄誉をつかむための戦いが近づいてきた。2冠を狙うロブチェンとのコンビで臨む松山は、今年で11度目のダービー挑戦。

アルアイン(5着)もそうですし、あとは(23年の)ハーツコンチェルトの3着。やっぱり上位に来られた時は心に残っていますね」。自身のJRA・G1初制覇のパートナーと挑んだ17年、あと一歩差し届かなかった23年は脳裏に色濃く焼きついている。

 09年のデビュー当初から憧れ続けた大舞台。「雰囲気もそうだし、ファンの皆さんの注目度もやっぱり違いますから」。皐月賞馬で挑む今年は1番人気が濃厚だ。「当週はさすがに感じることも違うでしょうね」と静かに闘志を燃やしている。

 20年の3冠牝馬デアリングタクトなど、数々の名馬の背中を知る松山。ロブチェンはそれらのどの馬とも違ったタイプだ。「乗り味で言えば、とにかく緩いです。これでこんなに走るんだ、という感じ。内面の強さがすごくあるんだと思います」と分析。

良化の余地を残しながら、精神力、心肺機能の高さでクラシックホースに上り詰めた底力を高く評価している。

 中間は追い切り日以外にも、ゲート練習のために栗東トレセンに足を運んだ。やれることは全てやってきた。「全能力を発揮すれば、結果はついてくると思います」ときっぱり。いざ、ダービージョッキーの栄光へと突き進む。(山本 理貴)

 ◆皐月賞との2冠 最新は20年のコントレイルで、これまで24頭。1984年のグレード制導入以降では38頭が日本ダービーで2冠に挑戦し、11頭が達成している。最近10年の皐月賞馬は〈3〉〈5〉〈2〉〈4〉《1》〈2〉〈7〉〈2〉〈2〉〈6〉着。松山とのコンビだった17年のアルアインは5着だったが、今年のダービーでは2冠を手にすることができるか注目が集まる。

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