◆第93回日本ダービー・G1(5月31日、東京競馬場・芝2400メートル)追い切り

 東西トレセン担当記者が、馬券的中のヒントをリレー形式で紹介する企画「G1トク捜査リレー」。水納愛美記者が注目したのは、前走からの上昇度が際立つ一頭だ。

 日本ダービーの取材を続けていると、勝つ秘訣(ひけつ)として“上昇度”を推す声をよく聞いた。ダービー前に、グンと状態が上がらなければならないということだ。それを念頭に置いて、出走馬の成績や調教VTRをチェック。パントルナイーフ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎、父キズナ)に目がいった。皐月賞と今回では、出来が明らかに違う。

 前回の最終追いは反応が鈍く、追われてやっと最高速度に到達した。しかし今週は馬なりでもうなる手応えで、切れ味抜群。ラスト1ハロンは11秒3と11秒2で近いが、質の差は歴然だ。5か月ぶりを叩いた上積みは確実で、この上昇度には注目せざるを得ない。美浦のイシゴー記者によると、番頭格の太田助手も「動きも良かったし、迫力もあった。これでまた状態は上がってくると思う」と手応えを示していたようだ。

 その皐月賞は14着。

久々にしても、東京スポーツ杯2歳Sの勝ち馬としては物足りないが、度外視していい。3角過ぎから前の馬が下がり、4角では17番手まで後退。直線でも蓋をされて外に出せず、不完全燃焼だった。

 広く、直線が長い東京に替わるのは好材料。折り合いがつくので、距離の不安もない。何よりルメールは“東京・芝2400メートルの鬼”。21年以降で44勝し、2位の田辺に35勝差をつける。7枠13番は22年ドウデュース、昨年のクロワデュノールと同じ。好枠も味方に、大逆転で世代の頂点に立つ。(水納 愛美)

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