タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校(兵庫・宝塚市)の生徒による恒例の「すみれ募金」が29日、同市内の宝塚大劇場で行われ、本科生、予科生の計79人が協力を呼びかけた。

 駆けつけた約2000人に善意を呼びかけ、総額110万6074円が集まった。

娘役志望の廣田栞さん(宝塚市出身)は「小児がんと闘う子どもたちと、そのご家族の力に少しでもなれればと思い、参加させていただきました」と伝統行事の意義を強調。同じく娘役志望の稲田花怜(かれん)さん(大阪・枚方市出身)は「たくさんの方から『頑張ってね』『初舞台、もうすぐだね』と言っていただき、励みになりました」と振り返った。

 「すみれ募金」は2019年までは主に大劇場前の屋外、コロナ禍を経て再開された23年から昨年までは大劇場内の大広間で実施されたが、今回は初めて改札内の階段前で開催された。男役志望の西手凜佳さん(東京・品川区出身)は「ずっとずっと憧れ続けていた宝塚大劇場で機会を設けていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。宙組さんにも思いをはせながら『すみれ募金』をさせていただきました」と感無量の表情。同じく男役志望の青木さらさん(千葉・市川市出身)は「現在宙組の公演で、1個上の112期生の方々が初舞台に励まれていらっしゃいますので、それも合わさって大変うれしい気持ちでいっぱいです」と初々しい笑顔を見せていた。

 「すみれ募金」は小児がんなど医療的ケアが必要な子どもたちが、家族とともに自宅にいるような環境で治療を受けることができる施設「チャイルド・ケモ・ハウス」の運営などに協力するため、タカラジェンヌの卵が協力を求める募金活動。本科生の113期生は2027年、予科生の114期生は28年に初舞台を踏む予定。

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