◆第76回安田記念・G1(6月7日、東京競馬場・芝1600メートル)

 第76回安田記念・G1は7日、東京競馬場の芝1600メートルで行われる。前走のエプソムC2着のステレンボッシュを管理する宮田敬介調教師(45)=美浦=は、24年桜花賞馬の転厩3戦目での完全復活へ手応え十分。

師匠・国枝栄元調教師への恩返しVを誓った。

 完全復活へ。ステレンボッシュが24年の桜花賞以来、2年2か月ぶりのG1制覇を目指す。国枝厩舎の解散に伴い、宮田厩舎に転厩して2戦目となったエプソムCは、勝ち馬から鼻差の2着。宮田調教師は復調の兆しを見せた理由をこう分析する。「以前は体を硬くして力任せに走っているところもありました。(現在は)しっかりトップラインを柔らかく使って伸び縮みができており、これがレースにつながればという感触はありました」。常歩(なみあし)の質も上がり、転厩初戦となった中山牝馬Sと比較しても状態は良化の一途をたどっている。

 安田記念に向けて、トレーナーが強い気持ちで挑むには理由がある。「勝って国枝先生に報告したい」。以前、宮田師は国枝厩舎で調教助手をしており、師匠と弟子の間柄。所属時には名牝アーモンドアイのドバイ遠征に同行するなど、強い絆で結ばれている。

エプソムCで2着となった後には師匠と電話を交わし、「『惜しかったなあ』と常に気にかけていただいています」と明かした。

 春の大一番に向けて順調に調整できており、1週前追い切りではWコースを単走で、4ハロン51秒6―11秒1をマーク。「本当に素晴らしかった」と指揮官も絶賛する走りを披露した。馬なりの調教となったが、「転厩して3戦目で取り組んできたことが身になっています。バランスを保ちながら、最後はしっかりと首を使ってフィニッシュできていました」と満足そうに振り返った。「期待半分、不安半分」と語っていた前走よりも上昇気配をうかがわせる今回で、完全復活を目指す。(高野 真之介)

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