◆第108回全国高校野球沖縄大会▽1回戦 日本ウェルネス沖縄6-1首里(14日・Agreスタジアム北谷)

 沖縄では、日本ウェルネス沖縄の投打二刀流を誇るプロ注目の147キロ右腕・長山武蔵(3年)が首里戦に「3番・DH兼投手」の大谷ルールで先発。注目の打撃は敬遠を含む4四球と勝負を避けられ、1打数無安打だったが、無四死球の9安打1失点で完投し、スカウト陣からは将来性を称賛する声が相次いだ。

 180センチ、92キロの恵まれた肉体を駆使し、長山がマウンド上で躍動した。この日最速144キロの直球とチェンジアップを武器に、8三振を奪う快投。「あと1球」から完封こそ逃したが、堂々の129球だった。

 「負けたら終わりより、絶対勝つというプラスな考え方で、悔いのないように戦っていければ」

 父・ジェームズさん(55)は米国人。「武蔵」の名は二刀流の剣豪・宮本武蔵のファンであることから、父が名付けた。母・千秋さん(53)は笑う。「同じ二刀流になるとは…ピッタリの名前になりましたね」。

 ヤクルトは3人態勢で視察。ロッテの福沢スカウトは「打撃はウチにいないタイプ。打球角度も上がり、魅力的」と好評価。ソフトバンクの加藤スカウトは「まだまだ伸びしろもある」と熱視線を送った。主将も担う長山は進路に「プロ1本で」と明言。

狙うは同校初の甲子園切符。武蔵のように一つの目標に努力し続ける万里一空の精神で、野球道を突き進む。(加藤 弘士)

 ◆長山 武蔵(ながやま・むさし)2008年5月24日、沖縄市生まれ。18歳。5歳から宮里カープで野球を始め、宮里中では軟式野球部。日本ウェルネス沖縄では1年秋から背番号5でベンチ入り。4月にはU―18日本代表候補強化合宿に参加。180センチ、92キロ。右投左打。憧れの選手はヤンキースのチザムと巨人・リチャード。家族は両親と姉。

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