◆第108回全国高校野球選手権西東京大会 ▽2回戦 佼成学園8―1国立=7回コールド=(13日・スリーボンドスタジアム八王子)

 第2シードの佼成学園が12安打8得点の7回コールドで快勝。6月28日に101歳で亡くなった元監督の今西錬太郎さんに白星を届けた。

 阪急(現オリックス)などで投手として通算88勝を挙げ、引退後は佼成学園を春夏通算3度の甲子園へ導いた恩師が大会前に死去。藤田直毅監督(63)は「野球の道を開いていただいた。今も野球の道で頑張れるのは、今西先生のおかげです。監督をやらせていただく時にもお話して、『お前がやってくれるんか』と。あの関西弁は今でも覚えていて、あの時に飲んだコーヒーの味は忘れられないです」と思いをはせた。

 初戦の相手は因縁の国立。指揮官は高校3年時、今西監督と臨んだ80年夏の西東京大会準々決勝で延長18回引き分け再試合の末に敗れた。国立はそのまま都立校として甲子園に初出場し、エース・市川武史投手は東大でも活躍した。「これも巡り合わせ。(相手投手の姿に)市川君を思い出します」。藤田監督の胸には懐かしさもこみ上げた。

 初回に高校通算40本塁打の4番・中村慈胤三塁手(3年)が先制二塁打を放つなど、4回まで毎回の6得点。

背番号11の最速142キロ左腕・門間詠生(3年)が6回途中5安打1失点に抑え、藤田監督の長男・浩一郎(3年)も6回から中堅の守備固めでチームを支えた。甲子園出場は今西さんが率いた74年夏が最後。指揮官は「ずっと期するものがある」と52年ぶりの聖地を見据える。(雑誌『報知高校野球』取材班)

編集部おすすめ