◆JERAセ・リーグ ヤクルト1―3巨人(16日・神宮)

 信頼するコーチ陣の意見にうなずいた。巨人・橋上秀樹監督代行(60)が継投策を決断した。

1―1の6回2死満塁。先発・マタの交代を告げた。右腕がこの回3つ目、この試合6つ目の四死球を出した直後だった。「村田(バッテリーチーフ)コーチや投手コーチからも、四球を出したらという話だった。準備はしていました」。代わった赤星が代打・塩見を二ゴロに仕留め采配が的中した。

 7回からは船迫を起用。1死一塁から岩田、長岡と左が続く状況で中川にスイッチし、左腕は2人を内野ゴロに抑えて完璧に仕事を果たした。8回は田中瑛、9回はマルティネスとつないだ。大勢が右肘コンディション不良で離脱する中、救援陣は圧巻の無安打リレーだ。「いかに失点を防ぐかを考えてゲームを組み立てた方がシーズン通して勝つ確率は高くなる」と掲げる守り勝つ野球が光った。

 1点を追う4回の攻撃では1死一塁からダルベックの打席の4球目、初回は失敗していた松本がもう一度仕掛けた。

今季12個目の盗塁となる二盗を決めると、捕手の悪送球の間に三塁へ。続く5球目で助っ人が右犠飛を放ち、追いついた。今季のチーム盗塁数はリーグトップの59。足も絡めてリーグ最多18度目の逆転勝ちを呼び込んだ。

 現役時代に選手としてともにヤクルトで戦った同学年の池山監督とは6月30日の弘前、1日の盛岡の東北シリーズに続く対決。神宮では初めて1軍の指揮官として顔を合わせた。日本ハム、阪神でもプレーした橋上監督代行は「ヤクルトで神宮でやっていた時代からだいぶブランクがありますので、深い思い入れはないです」と自然体で臨み3連戦2勝1敗。今カード今季初の勝ち越しを決めた。

 二塁・浦田や途中出場の三塁・門脇など野手陣の好守備も大きかった。「カード勝ち越しはどのカードでも常に目指してやっているので」。持ち前の全員野球で貯金「7」とし、首位・阪神との1ゲーム差をキープした。(片岡 優帆)

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