◆第108回全国高校野球選手権東東京大会▽準々決勝 帝京11―8郁文館(23日・神宮)

 東東京では準々決勝が行われ、春夏連続の甲子園出場を狙う帝京が、郁文館を相手に最大5点差をはね返す逆転勝ち。2年生ながら米大リーグからも熱視線を注がれている目代(めだい)龍之介外野手は、8回に左翼中段へ豪快ソロを運ぶなど存在感を示した。

 これぞ“帝京魂”だった。3番手の右腕・岡田武大投手(3年)が最後の打者を空振り三振に打ち取ると、ナインは雄たけびを上げ、スタンドからは大歓声が上がった。3回に最大5点差をつけられる苦戦。5回に3点を奪われ突き放されたが6回からの3イニングで6点を奪うミラクルで4強入り。春夏連続の甲子園にまた一歩近づき、金田優哉監督(41)は「勝った気はしないが、夏は負けないことが大切。次につなげられたことだけは良かった」と胸をなでおろした。

 逆転劇の立役者は2年生ながら米大リーグからも注目される目代だった。カージナルスのスカウトが熱視線を送る中、3点を追う6回先頭で反撃の口火を切る二塁打。そして1点差とした8回先頭、「甘くきた真っすぐ」を見逃さなかった。左翼席中段に豪快な同点弾を叩き込み、スタンドをどよめかせた。「狙ってはいなかったが、自分のスイングができた。浮かれずにもう一回振り出しからやっていこうと思った」

 試合のムードは一気に帝京に傾き、この回、計4点を奪い試合を引っ繰り返した。

1日5度、プロテインを摂取し、昼間は大小2つの弁当を平らげるなど食トレにも取り組み、センバツで92キロだった体重は96キロに。「体づくりで筋力も増やして、その筋肉に柔軟性をつけてきた」。そのパワーがチームの危機を救った。

 聖地まであと2勝。準決勝の相手はライバル二松学舎大付だ。「自分たちの足元をもう一度しっかりと見つめ直して、対策をして臨みたい。一戦必勝」と指揮官。劣勢をはねのけた勢いに乗り、一気に15年ぶりの夏の頂点に立つ。(桜井 彩乃)

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