◆第108回全国高校野球神奈川大会▽準決勝 横浜4―0慶応(24日・横浜)

 神奈川県勢初の4季連続甲子園出場を狙う横浜が、慶応との「因縁の対決」を3投手による1安打完封リレーで制して県内38連勝。9回2死までノーヒットノーランという盤石ぶりで決勝に進出した。

 エースの今秋ドラフト1位候補右腕・織田翔希(3年)と、7回途中から継投した2年生左腕・小林鉄三郎が継投で9回2死までノーヒットノーラン投球を披露。織田は初回には自己最速を2キロ更新する156キロ、2回にはさらに1キロ更新する157キロをマークした。5回の投球練習時には足に異変を訴え、6分間治療する一幕もあり、7回には続投を志願する一幕もありながら、小林鉄にマウンドを託した。9回2死までノーヒットリレーだったが、最後に3番手で登板した池田聖摩が初安打を献上。だが、そのまま無失点で試合を締め、3投手による1安打完封リレーを完成させた。

 横浜打線は2回1死から2四球で一、二塁のチャンスを迎えると、8番の江坂佳史外野手(3年)が左中間に2点二塁打。続く9番の千島大翼外野手(3年)が左越え適時二塁打で、計3点を先制し、試合を優位に進めた。

 両チームが夏の神奈川大会で激突するのは、23年決勝以来3年ぶり。その試合。横浜が2点リードの9回無死一塁。“事件”は起きた。

 遊撃手の緒方漣(現国学院大)は二ゴロを4-6-3と一塁へ転送し、タイミングは二塁封殺と思われた。

しかし二塁塁審は、緒方がベースを踏んでいなかったとジャッジ。“微妙判定”でオールセーフとなり、記録は遊撃失策となった。横浜ベンチはジャッジの説明を聞くために選手を二塁塁審のもとに送ったが、判定が覆ることはなかった。

 その後、慶応の渡辺千之亮(現慶大)が左越え3ランを放ち、逆転。横浜は負けた。緒方は試合後、大粒の涙を流した。

 先輩の無念を胸に横浜は、あの日と同じハマスタで見事、リベンジに成功した。決勝では鎌倉学園と桐光学園の勝者と対戦する。

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