ドジャースが、昨季まで2年連続でサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いたタイガースのT・スクバル投手(29)を獲得するトレードに合意したと1日(日本時間2日)、メジャー公式サイトが伝えた。今夏のトレード市場の目玉だった先発左腕を獲得し、リーグ史上初となるワールドシリーズ(WS)3連覇へ向けて盤石な「最強先発ローテ」を形成する見込みとなった。

一方で、大谷翔平投手(32)や佐々木朗希投手(24)の起用法に影響を及ぼす可能性もありそうだ。

 WS3連覇へ向けて、ナ・リーグ西地区首位を独走するドジャースに、最強左腕が加わる。本拠地・Rソックス戦後に、スクバルがトレードでドジャースに加わるとメジャー公式サイトが伝えた。外野手1人に、2投手とマイナーから有望な若手3選手を放出することになる。AP通信によると、スクバルは「ドジャースの一員になれることに興奮している。少しジェットコースターのような気分だ」と語った。

 現役最強左腕の称号をほしいままにしているスクバルは、24年に18勝、防御率2・39、228奪三振で投手3冠、サイ・ヤング賞にも輝くと、昨季も2年連続で同賞を受賞した。今季は5月に左肘手術を受けたが、6月途中には復帰し16登板で7勝5敗、防御率2・79をマークしている。今季終了後にFAとなるため、地区4位に沈むタイガースが放出に踏みきり、今夏のトレード市場の目玉となっていた。同僚となる山本は「来るかもというニュースは見ていましたけど、いざ本当に決まったのはすごく驚きました。とにかく1番のピッチャーだと思うので、たくさんいい影響を受けながら必死に頑張りたい」と目を丸くした。

 米国のスポーツデータを扱う「OptaSTATS」はXで「MLB史上初めて直近2年連続MVPを受賞選手(大谷)とサイ・ヤング賞を受賞した投手が同じチームでプレーすることになった」と投稿した。

ここまで山本とロブレスキがチームトップの11勝。腰痛で離脱しているグラスノー、左肘手術を受けたサイ・ヤング賞2度のスネルは復帰間近で8月中にもローテに加わる見込みだ。最強軍団による“最強ローテ”も完成間近で、米メディア「スポーティング・ニュース」は「とんでもなく強力で不公平で、誰も止められないだろう」「これ以上のローテは野球界には存在しない。今はもちろん、MLBの歴史上でもそうかもしれない」とした。

 先発陣が盤石となれば、8勝(2敗)の大谷は、打者に専念する選択肢も浮上する。左膝痛を抱える大谷はキャッチボールを1週間以上行っていない。また、朗希は復調の兆しを見せているとはいえ、救援転向の可能性も出てくる。ライバルチームにとっては“ぜいたくな悩み”だ。

 これまでも、豊富な資金力を生かした大型補強で最強軍団を結成してきたドジャース。トレード期限が米東部時間3日午後6時(日本時間4日午前7時)に迫っている中で、最高の一手を打った。

 ◆タリク・スクバル(Tarik Skubal)1996年11月20日、カリフォルニア州生まれ。29歳。

シアトル大から17年ドラフト29巡目(全体862位)でDバックスから指名されるも契約せず、18年9巡目(全体255位)でタイガース入り。20年にメジャーデビュー。24、25年にサイ・ヤング賞受賞。通算153登板で61勝42敗、防御率3.04。左投右打。190センチ、108キロ。今季年俸3200万ドル(約50億円=契約時のレート)。

スクバルの加入によって打者専念の可能性が浮上したドジャース・大谷【右】ドジャースがトレードで獲得するタイガースのスクバル(ともにAP)【切り込み写真】25年3月27日、ドジャースタジアムでスクバルと対決した大谷(左)

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