◆米大リーグ ブルージェイズ5―1レッズ(27日、カナダ・トロント=ロジャーズセンター)

 引退宣言を保留しているブルージェイズのマックス・シャーザー投手(42)が今季最終登板で、7回0/3回を投げ、6安打1失点で今季4勝目(9敗)、通算225勝でメジャー19年目を終了した。今季年俸300万ドル(約4億6500万円)の1年契約でブ軍と再契約している右腕は、注目の去就について、オフに再考すると態度を保留。

この日は、チケット完売の本拠地に家族を呼び寄せ、渾身のパフォーマンスをみせた。

 本拠地が「マックス劇場」となった。総立ちの観衆に右手を挙げて挨拶し、マウンドに上がったシャーザー。いつも通りの戦闘態勢に入った。5回を投げ1失点で、ベンチに戻ると「ワンモア!(もう1回)」と叫び、6回終了時はベンチの声を振り切ってスルー。続投意欲をあらわにした。7回に2アウトとすると球数が104球となり、ベンチからシュナイダー監督が出たが、大声で叫んで追い返す。お馴染みの「マックス・モーメント」に場内はヤンヤの大歓声。ベンチではゲレロがガッツポーズして大喜び。7回を終わっても、ベンチで誰とも目を合わせない。頑なな交代拒否の姿勢に、シュナイダー監督も笑うしかなかった。

 「ファンに挨拶できるよう、回の途中での交代は決まっていたが、どこまで行けるか分からなかった。

ファンに後押しされてアドレナリンが出た。本拠地だからこそ、やれた」

 8回。先頭のカブレラに四球を与えると、この日2度目のマウンド訪問となったシュナイダー監督の手に、ついに、ボールを渡した。中3日のマウンドで、渾身の114球を投げた大ベテランは内野陣一人一人とハグしてベンチに。ベンチで、6回の守備で交代した岡本らナインと抱擁を交わすと、三塁側内野最前列で観戦していた家族の元に駆けつけ、固く抱き合った。

 「ずっと投げ続けたかったんだ。トロントのファンは最高だ。今までのサポートをありがとう。愛しています」とヒーローインタビューに応えた。

 戦う姿勢を貫いたキャリア492試合目の先発だった。前日、今季限りの引退を表明しているタイガースのバーランダーが現役最終登板で6奪三振。現役単独最多奪三振数となる11個には届かなかったが、最速94・4マイル(約151・9キロ)をマークし、通算3557奪三振とした。

 オフには難航が予測される労使交渉が控えており、来季43歳を迎える右腕の未来は、不透明だ。「今結論を出す必要はないし、オフにゆっくり家族と考える」と引退の決断を先延ばしにした右腕。将来はメジャーに関わるより、子どもたちのコーチやアマチュアスポーツの指導に興味があると語ったが「正直、シーズン後半ずっと体調が良く、痛みも全然ない。だからこそ、ちょっと野球から離れて(去就を)考えたい」。2027年シーズンもシャーザーはユニホームを着ているだろうか。

編集部おすすめ