第103回箱根駅伝予選会(17日、東京・立川市など)の試走会が4日、スタート地点の陸上自衛隊立川駐屯地とゴール地点の国営昭和記念公園で行われ、今年1月の第102回箱根駅伝14位で21年ぶりにシード権(10位以内)を逃した東洋大は、立川駐屯地滑走路コースで本番を想定した練習を行った。予選会はハーフマラソン(21・0975キロ)を全選手が一斉スタートし、上位10人の合計タイムで争う。

上位10校が本戦の出場権を獲得する。前回の本戦で優勝した青学大をはじめ、上位10校はシード校。

 東洋大が箱根駅伝予選会に出場するのは2005年以来、21年ぶり。当然、全選手が初の予選会となる。酒井俊幸監督(50)は東洋大の学生時代に2度(2、4年時)に予選会を走った経験があるが、当時のコースは大井ふ頭で、指揮官としても初めての予選会となる。この日、陸上自衛隊立川駐屯地に足を踏み入れた酒井監督は「正直、勝手が分かりません」と率直に話し、コーチ、マネジャーらと共に、スタート前の待機スペースなどを入念にチェックした。

 予選会コースの序盤の約6キロは滑走路を走る。横幅が約50メートルと広く、直線は約1・2キロ。目標物がほとんどないためにペースをつかみにくい。もう一つの微妙な「敵」が高低差だ。滑走路は平たんに見えるが、それは錯覚。滑走路の北端は標高約96メートル、南端は同91メートル。

約1・2キロで5メートルもある高低差は無視できない。

 この日、東洋大の選手18人は、普段では決して走ることがない滑走路コースを重点的にチェック。約8キロを1キロ3分ペースで、全員が予定通りに走破した。「レースペースより少し遅いペースで余裕を持って、路面などをチェックしながら走りました」と酒井監督は狙いを明かした。北風が吹いていたこともあり、向かい風で約5メートルを緩やかに上る北への直線と、追い風で緩やかに下る南への直線は、同じ出力でも1キロで5~10秒の差があったという。主将の薄根大河(4年)は「路面の状態なども分かりました。とても、いい経験になりました」と「予行練習」の手応えを明かした。

 滑走路コースで試走した後、中盤の立川の市街地コース、終盤の起伏が激しい公園内のコースをゆっくりと走りながらチェックした。予選会の約2週間後に全日本大学駅伝(11月1日、名古屋市~三重・伊勢市=8区間106・8キロ)を控えるが「まずは箱根駅伝予選会に全力で臨みます。全日本の区間配置などはその後に考えます」と酒井監督は表情を引き締めて話す。

 何が起こるか分からないのが箱根駅伝予選会。東洋大は、前回の箱根駅伝10区6位の薄根、同1区3位の松井海斗(3年)、同5区15位ながら今季好調の宮崎優(3年)ら好選手はそろっているが、一寸の油断もない。

 勝負の予選会まで、あと2週間を切った。

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