◆関西学生野球秋季リーグ戦 ▽第6節3回戦 関学大2―2近大=延長12回=(13日・ほっともっとフィールド神戸)

 逆転Vのために落とせない一戦で、今秋のドラフト候補、関学大・飯田泰成(4年=春日)がマウンドを一人で守り切った。延長12回を投げ、160球の熱投。

7安打2失点(自責0)で12奪三振。112球で3安打1失点完投の1回戦から中1日の先発でも、気合の投球をみせた。

 「最初はかなり疲労が来ていたので、普段ならできるバント処理で腕がついてこなかった。今日はしんどいかなと思ったけれど、後半にかけて、体が逆に動くようになった。そこは良かったです」。2点を先制した直後の2回にはバント処理で二塁へ野選するなどピンチを広げ、同点にされたが、粘り強い投球を続けた。

 ライバルにも刺激を受けた。近大は8回から最速156キロ右腕・宮原廉(4年=崇徳)が登板。「(宮原は)ずっとドラフト候補と言われていて。自分は陰に隠れていたというか、追い付こうという意識があった。でも『自分も負けていなんだぞ』というところを見せつけたかった」。お互い一歩も譲らず。

ゼロを並べた。息詰まる投手戦にも「リズム良く投げられたので楽しかったです」と語った。

 飯田は昨春の近大1回戦でも延長12回で207球を投げ抜いている。2―2の12回に決勝点を献上して惜敗していた。「(昨年は)最後で負けてしまった。抑え切れたのは成長だと思う」と胸を張った。

 ネット裏にはNPB4球団のスカウトが視察。巨人のスピードガンでは自己最速タイとなる148キロを計測した。リーグ2位の4勝(1敗)、防御率は1・29(1位)と抜群の安定感を誇っている。

 終盤のピンチでも緩急を使い冷静だった。「過去の自分だったら気持ちも高ぶって(直球で)押したくなっていた。今日は割と冷静だったと思います。

普段は“抜いて”ピンチの時だけギアを上げて、とバランス良くできたので今後につながると思います」と話した。

 この日は近大3回戦。翌14日は先勝している同大2回戦が組まれており、1勝1敗になれば15日に3回戦となり、最大5連戦の過酷な日程だ。1勝1敗1分での近大4回戦は21日に組み込まれた。「次に向けて調整したい。明日は応援します」とにっこり。

 残された2カードで勝ち点を取れば、24年秋以来の優勝となる。ドラフト上位指名でのプロ入りを目指す、タフネス左腕エースは、学生野球の最後まで投げ続ける。

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