米球界挑戦を表明している横浜の最速157キロ右腕・織田翔希投手(18)が、4日からMLB12球団との面談をスタートさせることが2日、明らかになった。神奈川・横浜市内の同校で取材に応じた村田浩明監督(40)が明らかにしたもので、高校球界NO1投手が自身の夢へと向けて動き出す。

また、ドラフト会議で織田を1位で強行指名した巨人との面談予定について、村田監督は「本人はアメリカのことしか考えていない」とし、現時点では未定と説明した。

 日本中の野球ファンが驚いたドラフト会議から11日。横浜・織田が目指す米球界挑戦のスケジュールの一部が明らかになった。同校で取材に応じた村田監督は、織田が今月4日から17日に、母親と指揮官が同席の上でMLB12球団と面談を行うと説明。ドジャース、レンジャーズ、アストロズ、メッツ、カージナルスなどが含まれるとみられ、「メジャーのチームの話を聞いて、お母さんも含めて選択してもらう形になる。各球団、1時間半ぐらいしっかりと時間をかけて、決断してもらう環境を作っていく」と語った。

 織田は10月15日に会見し、MLB球団とのマイナー契約に加え、米大学への進学も選択肢にあると表明。この日、本人は不在だったが、村田監督は「ちょっと顔にニキビができたりして、『大変だよな』という話をして。でも自分自身が決断したことなので。これからの面談をすごく楽しみにしているかな、という感じ」と、直近の様子を明らかにした。ドラフト会議で1位指名した巨人も含めた日米13球団の獲得競争が動き出すとあって、織田本人の重圧の大きさをうかがわせた。

 巨人は織田の指名翌日の23日に松井秀喜新監督(52)の就任を発表。

村田監督は「私が小学校のころの憧れのプロ野球選手」と語り、今回の指名に関しても「すごくありがたいこと」と感謝した。一方で巨人と織田の面談予定については未定とし、「本人はアメリカのことしか考えていないので、今はジャイアンツのことは光栄なことですが…というところ。織田に関してはメジャーの面談が待っているので」と説明した。

 現行の制度では、来年1月15日に国際アマチュア選手としてMLB球団との契約が解禁となり、25歳未満はマイナー契約からのスタートになる。ただし、現行のMLBの労使協定が12月1日に失効し、新たな協定がまとまらなければ、オーナー側が選手を締め出すロックアウトに発展する可能性もある。その場合には米国の大学、短大への進学も視野に入れていくことになる。

 「世界一になりたいという思いが彼を奮い立たせて、そういう決断に至った。僕が彼の人生を止めるわけには全くいかない。その決断に対して協力というか、支えて送り出すことしかできない」と村田監督。最速157キロの剛腕を巡り、日米間での争奪戦が本格的に動き出す。(小島 和之)

 ◆横浜・織田の米球界挑戦表明の流れ

▽8月20日

甲子園準決勝敗退後、村田監督が「そっち(メジャー)も日本も視野に入れながら。どうするかというのをこれから相談します」と説明。

▽9月17日

プロ志望届を提出。

▽10月4日

国民スポーツ大会準決勝で敗退後、今後の決断で何を大事にしたいかとの問いに「自分の気持ちです」と回答。

▽10月15日

横浜高校で開いた会見で「アメリカの地で挑戦することを決めました」とNPBを経ずに米球界に挑戦することを表明

▽10月22日

ドラフト会議で巨人から強行1位指名を受ける。直後のTBSのインタビューで「光栄な指名をいただきましたが、アメリカに挑戦する気持ちは全くブレません」と話した。

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