おてらおやつクラブは、奈良県天理市と連携し、「困りごとを抱えるひとり親家庭に『おすそわけ』で笑顔を届ける」というプロジェクト名のもと、7月1日(月)~9月29日(日)の期間、ふるさと納税の仕組みを利用した寄付を受け付けている。
お寺のお供えをひとり親家庭におすそわけおてらおやつクラブは、奈良県に拠点を置き、全国の子どもの貧困問題の解決を目指し活動する認定NPO法人。
お寺へのさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として受け取り、子どもをサポートする支援団体の協力のもと、困りごとを抱えるひとり親家庭へ「おすそわけ」をしている。
おてらおやつクラブと天理市は、2020年11月に「ひとり親家庭への支援に関する協定」を締結。ひとり親家庭への支援を行い、地域全体でひとり親家庭を支え、生活の安定向上と子どもたちの健全な成長の確保できる社会をめざし、取り組みを進めている。
プロジェクトの概要このたび、同団体と天理市は、ふるさと納税型寄付「ガバメントクラウドファンディング」を実施。3,000,000円を目標に寄付を募っている。
集まった寄付は、ひとり親家庭への「おすそわけ」の配送費等の経費やシステム開発費、おてらおやつ劇場の運営費に充当。また、市内事業者の支援として、おすそわけに同梱する天理市内の産品の購入費にも充てられる。
日本全国に広がる子どもの貧困問題解決へ
2022年の厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、日本の「子どもの相対的貧困率」は11.5%となり、18歳未満の子どもの9人に1人が貧困状態にあることが分かった。特にひとり親家庭の44.5%、およそ2人に1人が貧困状態であることが判明。しかし貧困に苦しむ家庭は周囲から見えづらく、貧困問題の解決を難しくしているようだ。
同団体は、子どもの貧困問題は、日本全国に広がる社会課題だと捉えている。ひとり親家庭の中には、仕事や居住地を変えざるを得ない状況の人も多く、限られた地域だけに目を向けていても問題解決につながりにくい状況にあると考えている。
そして、全国で深刻な事態となっている貧困問題を解決するには、全国の誰しもがこの問題に関心を寄せ、できることから行動に移していくことが欠かせないとしている。
そこで、今回のプロジェクトでは、天理市のふるさと納税として市内へ還元しつつ、お寺からの「おすそわけ」を市内に限らず全国の家庭・団体へ発送する方針を明らかにした。
「おすそわけ」の対象を全国にすることで、より多くの人がこのプロジェクトに関心を寄せているという。同時に、「おすそわけ」を必要とする家庭におてらおやつクラブの活動が知れわたることとなり、情報が届きにくい家庭ともつながることができると考えているようだ。
子どもの貧困問題解決に関心のある人は、プロジェクトページを確認してみては。
ふるさとチョイスGCF:https://www.furusato-tax.jp/gcf/?header
プロジェクト名:困りごとを抱えるひとり親家庭に「おすそわけ」で笑顔を届ける
(Higuchi)