ゲストは、株式会社スマートドライブ 代表取締役の北川 烈(きたがわ れつ)さん。スマートドライブは、企業が保有する車に取りつけたセンサーからデータを収集し、“移動の課題”を解決する会社です。

約2000社から蓄積したデータと最先端のAI技術を活かして、「塵も積もれば山となる」ルーティン業務を効率化してくれるんだとか。自動車にまつわるあらゆる場面に入り込み、“移動がどんどん進化する未来”を実現するという野望をうかがいます。

自分じゃわからない“安全運転”を、センサーで確認

西田 スマートドライブはなにをしている会社ですか?

北川 自動車にセンサーを取り付け、データを取得・解析することで、“移動の課題”を解決する会社です。具体的には、企業が保有する車の管理や事故防止、ルートの効率化などができるサービスを手がけています。

西田 社用車などをマネジメントするシステムを提供しているんですね。

北川 管理だけではなく、ドライバーの体調確認や日報記入など、移動にまつわるさまざまな業務の効率化にも役立ちます。たとえばアルコール検知器と自動で連携して、日々の業務を“時短”できるんです。

”移動がどんどん進化する未来”を日本から。データとAIで自動...の画像はこちら >>

西田 「塵も積もれば山となる」ようなルーティンの負担を、システムの力で軽減してくれるということですか。

北川 おっしゃるとおりです。

西田 システムを導入すると、どんなデータを把握できるんでしょうか?

北川 運転経路の記録を確認できたり、安全運転できているかどうかを数値化したりすることができます。

西田 誰しも「自分は安全運転をしている」と思っているけれど、客観視できないですもんね。

北川 加速度センサーやカメラ映像から、急ブレーキ・急ハンドルの回数や脇見運転をしていないかなどをチェックすることも可能なんですよ。

西田 そんなところまで把握できるとは......。

ドライバーの運転をより安全にするためのシステムということですね。

2000社分のデータから「最適ルートと拠点配置」を提案!

西田 このサービスはどのくらい広まっているんですか?

北川 約2000社の企業に導入していただいています。一般的な乗用車から大型トラックまで、システムを搭載している車種も非常に幅広いです。

”移動がどんどん進化する未来”を日本から。データとAIで自動車未来に貢献する

西田 それだけ多くのデータが集まると、いろいろと活用できそうですね。

北川 はい。それを企業の業務改善に活かしていくのも、スマートドライブの取り組みのひとつです。

西田 たとえばどういった示唆が得られるんでしょうか?

北川 最適な運送ルートや事業所・支店の配置場所の提案、事故リスクの予測などを行っています。

西田 最新の技術を活かして、業務の効率化や安全な運転に貢献してくれると。

北川 さらに、ドライバーの安全を守るべく、タイヤについているブレーキパッドの残量を可視化するサービスも開始しました。

西田 交換時期をついつい逃してしまいそうになるアレですね。

北川 わたしたちのサービスを使えば、タイヤを取り外さなくても「どれくらいすり減っているか」を解析できるんです。

日々の運転にも、整備にも、売買にも「スマートドライブ」を

西田 スマートドライブを創業したきっかけはなんですか?

北川 13年前にシリコンバレーで、Googleが手がける自動運転の車に乗ったことです。「モビリティ業界が変革期にある」のだと身をもって実感しました。

西田 想像の世界にしかなかったものが、とうとう現実にあらわれたと。

北川 おっしゃるとおりです。そんな“移動がどんどん進化する未来”を、日本からも実現していきたいと思い、スマートドライブを立ちあげました。

”移動がどんどん進化する未来”を日本から。データとAIで自動車未来に貢献する

西田 今後の野望を教えてください。

北川 約2000社にシステムを使ってもらっていますが、国内の車シェアでは1%にも満たない数です。より多くの車にシステムを搭載し、もっとたくさんのデータを取りたいと思っています。

西田 データが増えれば増えるほど、貢献できる領域は広がっていきますもんね。

北川 いまのモビリティ業界の課題は、データが業種を超えて共有されていないことだと思います。たとえば、事故のデータは保険会社、整備の記録は工場だけにとどまっているんです。

西田 なるほど。自動車メーカーでも、お客さんが買ったあとに車がどう使われ、整備され、ふたたび売られているかはわからないということですね。

北川 だからこそ、日々の運転にも、整備にも、売買にもスマートドライブのシステムを導入して、データを網羅的に集めることを目指しています。

西田 車にまつわるあらゆる場面にスマートドライブが入り込みたいと。

北川 移動にまつわるデータを一気通貫で取得して、自動車業界そのもののDX(デジタル・トランスフォーメーション)を先導していきたいです。

西田 とても壮大な野望ですが、北川さんのビジョンは非常に明確ですね。応援しています!

”移動がどんどん進化する未来”を日本から。データとAIで自動車未来に貢献する

(TBSラジオ『見事なお仕事』より抜粋)

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