ティエム、全仏OP前に勝利挙げることができず

5月16日、元世界ランク3位のドミニク・ティエム(オーストリア/世界ランク194位)は、「ジュネーブ・オープン」(スイス・ジュネーブ/ATP250)シングルス1回戦で、マルコ・チェッキナート(イタリア/同134位)に3-6、4-6で敗戦。復帰から6大会連続で初戦敗退と苦しんでいるものの、「そんなことでへこたれない。
これからも自分に磨きをかけて、目標に向かって頑張る」と、自身のSNSで綴った。

【動画】ティエムが魅せた! 2ポイント連続で股抜きショットでウィナー

右手首の怪我から3月末のチャレンジャー大会で復帰を果たしたティエムは、ここまで5大会に出場して、いまだ勝利を味わうことができていない。

この日の試合でもチャンスこそ作るものの、あと1本が奪えない。第2セットには見事な股抜きショットでウィナーを奪うなど観客を湧かせるプレーを見せたが、最終的には計7本のブレークポイントをものにできず、各セット1度ずつブレークを許して敗れた。

これで復帰してから6連敗。昨年の怪我前からの戦いを含めると、9大会連続で初戦敗退を喫し、2021年の「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)1回戦での勝利を最後に、1年にわたって白星を挙げることができていない。


ティエムは、自身のSNSで「もちろん昨日の敗戦は痛かった」と素直な思いを綴ったものの、「でも、そんなことではへこたれないよ。これからも自分に磨きをかけて、目標に向かって頑張る。僕がみんなに伝えられること。その過程は簡単ではないけど、時間をかけるだけの価値はあるはず! 自分の目標を見失わないこと。到達するまで取り組むんだ! 僕もそうするよ」と苦しい道のりを経て、再びトップへ上り詰めるんだと綴った。

2011年のツアーデビュー以来、順風満帆と言っていいほど試合数を重ね、勝利を挙げてきたティエム。
全仏オープンが開幕する22日までにどこまで調子を取り戻すことができるか、そして今季初勝利を挙げることができるのだろうか。