[MIXゾーン]4失点完敗もレイソルは下を向くべからず 細谷...の画像はこちら >>

後半開始から投入され、印象的なプレイを披露した柏の細谷 photo/スクリーンショット

可能性を感じた後半45分間

15日に行われた明治安田生命J1リーグにて、柏レイソルはホームにFC東京を迎え入れた。リーグ戦で柏は2連敗、FC東京は5連敗中と調子の上がらない両クラブの対戦。

それだけに、どちらもこのゲームで再びエンジンをかけていきたいと意気込んでいたことだろう。特にホームの柏は気合が入っていたはずだ。

だが、柏にとっては悪夢のようなゲームとなってしまった。試合開始直後からディフェンスラインの脆さを突かれると、わずか18分の間に3点のビハインドを背負う苦しい展開に。新加入DFエメルソン・サントスと右CBに入ったDF大南拓磨のところを狙われ、完全に守備が後手にまわる形に。最終的には0-4の敗戦。
再起を図るためにも大事なホームでの一戦だったが、似た境遇のFC東京に完敗を喫することとなってしまった。

しかし、そのなかでは希望もあった。前半こそFC東京のしたたかなカウンターにしてやられた柏だが、後半は主導権を握ってゴールに迫るシーンも。そのなかでも奮闘が目立っていたのは、後半開始から投入されたFW細谷真大(19)だ。

0-3となってからの交代で難しい部分もあっただろうが、このティーンエイジャーは積極的に攻撃に絡んでチャンスを演出。サイドに流れて起点となったり、中央でも相手ゴールを脅かすシーンを創出するなど、随所に可能性を感じさせるプレイを披露した。
得点こそ奪うことはできなかったものの、今後に向けて細谷が明るい材料となったのは間違いない。

「(投入時に持っていた意識については)点差も離れていたので、まず1点ずつ返していこうと思っていました。このあいだのルヴァンの浦和戦で、“最後までわからない”というのは見せつけられていたので。自分としては全然追いつけるなというのは思いながらやっていました」

「まず、監督からの要求で『裏への飛び出しをしてくれ』というのは言われていました。その部分は前半も少なかったですし、後半の頭から自分がやっていこうというのは思っていましたね。そういう意味で、投入されてからの時間は自分のプレイができていたんじゃないかなと思います」

試合後、細谷はこのように振り返る。
結果こそ伴わなかったが、0-3の状況でも彼は非常に良いビジョンを持って試合に入ることができていたようだ。

「ただ、ゴール前での質が全然足りていないと思います。こういう状況がずっと続いているので、早く途中から出てゴールを奪ったり、勝利に貢献できるようになりたいと思います。この状況を早く抜け出したいというのは感じています」

反省も口にしたが、出場を重ねるにつれて細谷にゴールの匂いが漂ってきているのは間違いない。リーグ戦3試合連続の完封負けを喫したレイソルだが、浮上のキッカケをもたらすのはこの若きストライカーかもしれない。