収入を上げる手段の1つに、「転職」があります。とはいえ、転職をすれば必ず収入が上がるわけではありません。

タイミングや業種を見極め、転職の成功率を高めることが大切です。



では、どういった点を重視して見極めればいいのでしょうか。高収入を狙う際のチェックポイントや、転職を成功させるためのヒントを学んでいきましょう!



■転職の成功率が高いタイミング



まずは、転職が成功しやすいタイミングをおさえておきましょう。転職情報サイト「doda(デューダ)( https://doda.jp/guide/manual/1/004.html )」が2013年1月~2014年6月に実施した調査から、転職時の年齢と年収アップの関係性をみていきます。



この調査の結果、転職によって最も報酬がアップした年代は「20代後半~30代前半あたり」であることが分かりました。また、DODAエージェントサービスを利用して転職し、転職前の年収が300万円以上かつ年収アップ額の上位6000人である「年収アップ成功者」は、「28歳」が最も多かったと示されています。



これらを踏まえると、転職で年収アップを目指すなら、30歳前後のタイミングが狙い目のようです。新卒で入社した会社からの転職を考えている人は、このあたりの年齢に到達するまでに転職活動を進めていくのもいいでしょう。



■平均年収が高い会社は?



高収入を目指すなら、平均年収が高い会社をおさえておくことも大切です。高収入を得ている人は、どのような会社で働いているのでしょうか。



日本証券業協会( http://www.jsda.or.jp/jikan/ )によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。上場会社が会社内容の開示している「有価証券報告書」をもとに、平均年収が高い会社をチェックしてみましょう。



数ある会社の中でも群を抜いているのは、平均年収が2000万円を超えているキーエンスです。次いで1600万円以上~1700万円未満のラインにはTBSホールディングスとヒューリック、1500万円以上~1600万円未満には三菱商事伊藤忠商事が位置しています。さらに1000万円以上のラインには、三井物産・三菱ケミカルホールディングス・日本テレビホールディングス・住友商事・東京海上ホールディングスなどが名を連ねています。



こうみると、大企業の中でも総合商社やマスコミ、不動産、金融といった業種は、平均年収が高い傾向があるようです。各社の福利厚生や労働量などを考慮しつつ、転職先を選ぶ際の参考にしておきましょう。



■転職を成功させるには



平均年収が高い企業に転職できたからといって、努力せずに高収入を得られるというわけではありません。

高収入を得られる人材を目指し、生活スタイルや仕事に対する意識を高めておくことが大切です。



たとえば、転職を機に通勤に便利なエリアに転居するという手があります。通勤面の負担が軽減させることで、これまで以上に仕事に力を注げるはずです。また。難易度の高い仕事に積極的に名乗り出るのもいいですね。努力が認められれば、昇格によってさらなる収入アップが期待できるでしょう。



「いい会社に入れたから」「転職したばかりだから」といって油断していると、周囲にどんどん追い抜かれてしまいます。転職先でも継続して努力をする人こそが、本物の成功を手にすることができるのです。



■まとめ



平均年収は、業界や会社によって大きく異なります。今の職場では収入アップが見込めそうにない場合、別のフィールドに移るというのも1つの選択肢です。収入アップに繋がりやすい転職のタイミングを意識しながら、自分に合った会社を探してみましょう。平均年収だけでなく、平均年齢や残業状況などをチェックしておくのも大切ですよ。



そして、「職場」だけでなく「自分自身」を変えることも重要です。住んでいる環境や仕事への姿勢を見直し、より高い収入を得られるよう行動していきましょう。挑戦心を持って取り組めば、新しい職場でも一目置かれる存在になれるはずですよ。